どうもローンイマイです。




少し時間があるので、たまに読みたい人もいるようなので、先日のイギリス選挙の話でもしてみます。



興味ない人はスルーしてください。



この手の記事は基本アクセスに寄与しないので、面白く無いので不要とかも普通に言って下さい。






与党・保守党が大勝 ブレグジットに「新たな信任」と首相

New Japan より

イギリス総選挙は12日午後10時(日本時間13日午前7時)に投票が締め切られ、与党・保守党が下院(定数650)で過半数議席を獲得した。来年1月31日までのブレグジット(イギリスの欧州連合離脱)を目指すボリス・ジョンソン英首相は、「我々の『ひとつの国』保守政権は今夜、ブレグジット実現へ強力な信任を得たようだ」と述べた。保守党にとって1987年以来の大勝となった。






イギリスの総選挙が終わり、ボリス・ジョンソン首相 率いる与党 保守党の圧勝に終わりました。



これでイギリスのEU離脱が1月末にほぼ確定したって話です。



数日もう経ってるので、選挙分析、今後どうなる?などの情報も出てきてますが、



今回もなるべく新聞とかに書かれて無い視点で、お話します。





<前提知識>

高校の地理、世界史の授業みたいですが、簡単に。



イギリスの正式名称は、

United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland (略してUK)

グレート・ブリテン及び北部アイルランド連合王国


で、

イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド の4つの国からなる連合国です。


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なので、イギリスという名前の国は正確には存在しません。


便宜上、日本でイギリスと呼ぶだけです。海外ではUK(United Kingdom)です。




民主主義の発祥の地で、「保守党」と「労働党」が二大政党で、それ以外の小さい政党が幾つかあるといった形。


選挙制度は、「単純小選挙区制」 です。


各地域が、うちの地域の代表を国会に送るんだ!! って為に作られた制度です。


アメリカ含めて、元イギリス植民地の国はこの選挙制度が多いです。


ちなみに、日本は「小選挙区比例代表並立制」で各地域の代表選である小選挙区で落ちても、政党の比例代表で復活したりします。


かつて、イギリスは世界の陸地の1/4を支配し海外に多くの植民地を抱えていました。


大英帝国は植民地、海外領土も含めた総称です。











<英選挙の香港問題への影響>

香港は元々イギリスの植民地で

1997年に当時 鉄の女と言われた サッチャー首相の時代に中国に返還しております。


この時に返還の条件として、香港の資本主義を50年維持を約束してます。


それが今の中国・香港の一国二制度です。



ところが、中国はそれを守らず政治的な介入をし、香港の人たちの人権も守れて無いって状況が現在で、香港デモにつながっております。


アメリカは、11月に 「香港人権・民主主義法案」を与野党問わずに全会一致でを可決しており、「一国二制度」が守られてるかどうかを、米政府に毎年検証するって法律で、守らなければ制裁を加えます。

無論、中国はアメリカに内政干渉だ!!と猛反発です。



この香港の問題が過熱してる時も、本来の権利者だったイギリスは、ブレグジットの問題、保守党が過半数割れで 香港問題に全然介入できませんでした。


これが、今回の保守党勝利で、イギリスの新空母を南シナ海に向けるとまで言ってますので、香港問題に介入する可能性が高まりました。


アメリカ トランプさんも 今回の保守党の勝利を喜んでて、香港を、英米で協力でやる可能性が出てきました。




あと、香港でデモすると時に顔隠しちゃダメっていう「覆面禁止法」っていうのを、議会の同意なしで作ったら、これに対する違憲判決が出ました。

これは凄い話で、香港の憲法に違反してると判断して、行政にちゃんと文句が出た。


イギリスが植民地にしてた国って、司法の中立がしっかりしてて、司法が自由な香港を失わないぞって思いが伝わります。







<日本の対中 対応1>

本来は日本でも、国会もメディアも この香港の問題を多いに取り上げて、中国の人権って問題を俎上にあげて議論しなきゃならないけども、中国にスピンかけられてる大手メディア、親中の議員の多い日本じゃ無理なんでしょうね。



くっだらねー、「桜を見る会」とか ど~でも良いから、メディアも消費増税でどう消費が落ちたかの経済問題を追及するか、香港問題を徹底してやれよ。






<日本と中国の関係>

日本の対中の対応の前に、日中の関係を簡単におさらいした方が理解が進みやすいので簡単に。



田中角栄と周恩来とで、1972年に 日中国交正常化 のベースが出来ました。


それまでの戦後日本は、民主化された香港(中華民国)とのみ付き合いがあって、共産国家たる 大陸中国(中華人民共和国)とは国交がありませんでした。


もっとさかのぼると、今の中国、香港は、毛沢東 率いた大陸中国と、蒋介石の香港ですね。


周恩来は優秀な指導者でしたが、毛沢東 がいたので最高権力者になる事は無かったです。




国連は、中国の代表権を持つのは中華民国だったのが、イギリスから独立したアフリカを中心に、大陸中国に代表権を与えようという動きから、代表権は大陸中国が持つようになりました。これには当時アメリカ、日本などの自由民主陣営は大反対しました。


今、中国がアフリカにガンガン進出してる背景には、元々アフリカとの関係が良く 第三世界(※)の盟主が中国でした。

(※)アジア・アフリカなどで、植民地から独立を勝ち取った地域の諸国


その後も日本は筋として、香港を国として接してたんですが、アメリカ ニクソン大統領がいきなり訪中して和解しちゃったもんだから、日本はビックリしました。(いわゆる1972年の頭越し外交)


日本も田中角栄が日中の関係を何とかしようとするも、

このニクソン大統領の訪中から半年後に、日本も田中角栄首相が一気に日中国交正常化したって流れです。


当時の政治情勢は、右翼から中国と仲良くする事には猛反対で街宣車から角栄も売国奴!とののしられる中でしたから、相当な困難の中で、国交正常化したのが分かります。




政治家の中でも、香港を見捨てるのは、まかりならん!!って ずっと反対してた人達も案外いて、


それが、石原慎太郎さん、ハマコーさんなんかの青嵐会とか、どちらかと言うと過激な右側をいう人達でした。


そこから20年ほどは、日中蜜月の時代でした。


日中国交正常化後の20~30年程度の歴史で見ると、やっぱり結果として日中国交正常化したのは、歴史としては正しかったんでしょうね。


少なくとも中国が反日運動をやるまでは。。。







<日本の対中 対応2>

今から30年前の1989年に中国での民主化運動が起きた「天安門事件」で民主化したい民間人のデモを大虐殺して、世界中から中国が非難を浴びた時に、救いの手を差し伸べたのは日本でした。


海部首相が訪中するなど、中国の国際社会への復帰を手助けしました。


そして、中国は天皇皇后陛下(現上皇、上皇后陛下)を招待して1992年には訪中してます。


その後に欧米も中国との関係を改善させた経緯があります。


欧米との関係も良くなった中国は、米クリントン政権取り込みに成功して、一転して「反日教育」を大々的に行うようになりました。





要は、中国は、天安門事件で世界から孤立し、その状況から脱却する為に日本と皇室を利用して、状況を打破したのちに 近隣の経済大国で海洋進出に邪魔になる将来の仮想敵国たる日本の 反日プロパガンダをやったんです。




そして、今回の香港問題で批判を浴びる中で、来年春に習近平が国賓で訪日します。


「国賓」なので、天皇皇后陛下と会う事になります。


またもや中国の日本の皇室利用で、いつか来た道 です。




自民の中でも、保守系グループで青山繁晴さんが代表の「日本の尊厳と国益を護る会」は、


習主席を国賓として招くことを尖閣問題や香港デモを理由に「国賓待遇」をやめるべきだと訴えてるのは、もっともだと思いますね。


誤解ないように補足すると、習氏が日本に来る事が問題なんじゃなくて、皇室利用につながる「国賓」が問題だと言ってるだけです。


これをちゃんとキー局をニュースで報じてるのは、テレビ東京のみだってのも、分かりやすいですよね。


キー局は接待漬けされた親中メディアだらけだの中では、唯一正しい報道ですよね。


朝日なんかじゃ絶対報道されないからね。


「今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄」 って言われてるくらいで、日本も無関係じゃねーんだよ。





アメリカでの対中姿勢ってのは非常に厳しくて、むしろトランプさんが穏健派ってくらいです。


民主党の大物で下院議長もやってる ナンシー・ペロシさん なんかは、


天安門事件から、チベット、ウィグルでの人権問題なんかを問題視して、「北京オリンピックをボイコットしろ!!」
とまで言ってるし、アメリカは人権に対して極めて重視してる人たちが多いです。





だいたいが、日本にとって、地政学上、外交上も、係争を何個も抱えていて中国側に立つ事はあり得ないんだから


また、先日も訪中要請で北京までわざわざ行った 北大教授が中国共産党に拘束されたりなんだから、


メディアも 桜なんかよりも、「人権弾圧してる 国家主席を国賓って頭おかしいだろ!」って 政府批判をやれっちゅうの!


少なくとも、メディアも今後この国とどう付き合うかって議論を大々的にやれよ。




中国、アメリカの両方のいいとこ取りをしようとして大失敗したのが韓国なんで、


失敗した良い事例があるんだから、完全反中で反目する必要はないけど、せめてどう付き合うべきかを国会・メディアで議論しろよ。



EUは少なくとも中国の問題を国会で取り上げたぞ。
(それも日本の大手メディアは報じないけどwww)


まあ、当然中国は反発してたけど。





中国側も親米国家全部と喧嘩なんて出来ないんで、中立国をある程度味方につけていく必要があり、



国の経済力含めた大きさで考えれば、大国で少しでも味方になり得るのは、日本、イギリス、フランス、ドイツ くらいしか無いんで、中国側が急速に対日姿勢を軟化させてるのは、こういう背景だし、


アメリカで人権民主主義法案 まで可決されてしまった状況では、ヨーロッパはアメリカ以上に人権に厳しい国々なんで、


この状況下では、今後さらに日本に軟化姿勢に変わっていくのは間違いない訳です。


習近平を国賓で日本に招くなんてのは、国際的にメッセージを発してるのと一緒です。






どうにも、この辺りの中国に対する日本メディアの報道に頭に来てたので、ヒートアップしました。


イギリスの問題からズレたので、話を元に戻します。










<イギリス総選挙の結果>

今回の選挙は、どうみても 「労働党」 の1人負けです。


「もう1度EUと交渉して2度目の国民投票を」

みたいな中途半端な事を言ってて、ちゃんと、「残留だ!」 と明確に言え無かったのが誤りでしょうね。


何年もEU離脱するだ、離脱しないだとか、明確にどうするか決めろよ!って、イギリスの人達はうウンザリしてるんだから惨敗は当たり前でしょ。


「保守党」のボリス・ジョンソン首相は、「Get Brexit Done」(=ブレグジット「Britain(英国)は、Exit(退出する)」するのを、断行するぜ!!! )と明確に 宣言してるし、


スコットランド独立を目指してる政党の「スコットランド国民党(SNP)」も、独立を明確に訴えて、今回躍進してます。





しっかし、今回のラグビーワールドカップを見た後だと、スコットランドもイギリスも、やっぱり全然 別の国じゃん ってのが良く分かりますね。


スコットランドが日本に負けたのをみて、イングランドの人達が 「わ~~い!やったー 早く帰れ お前ら~ 」と喜ぶ のとかを見てて、やっぱりこいつら仲悪いなぁ~って(笑)




ラグビーでも、北アイルランドは、アイルランドと統合してチームを作ったように、国も統合になる可能性がありますよね。


スコットランドも独立の国民投票とかが、来年には出てきますので、スコットランドはホント独立するかも知れません。







<報じられて無い大問題>

どこも報じて無いですが、


スコットランド が独立すると、実は大問題が2つあって、



1つは、「北海油田」


もう一つは、「核」 です。



まあ、護憲が多い新聞だと、「核アレルギー」があって、今後も核の話は出ないかも知れません。




(随分前なので、何の本で読んだのか忘れたのですが)

イギリスが持ってる核兵器、原潜(原子力潜水艦)の基地は、実はスコットランドにあるんです。



スコットランド が分離独立でもした時に、国連安保理に残るのは、どこになるか。。


常任理事国は、まあイングランドなんでしょうけど。。


スコットランド は核保有国になるんでしょうか。。。



この議論は、スコットランド独立問題がでれば、確実に大激論になります。



ちなみに、ソ連が分離した時には、ウクライナに核兵器の「一部」があったんですが、この核兵器はロシアに移管されてます。

これは、相対的にロシアの方が力があったからで、イングランドにも当てはまるかは分かりません。



ソ連の分裂の時に、この核の技術者がロシア外に出て行ってしまって、そこから北朝鮮にも核技術が流れたと言われており、こういう国家分裂の時には、こういう問題も出てきます。








<ブレグジット 日本にとっての影響は>

日本の各企業も、EU間の関税がゼロだからイギリスに工場を置いてた訳で、

もう工場をドイツに移管したりが始まってますので、

いずれにせよ 製造業の多くは、逃げ出すでしょうね。



日本の「経済エコノミスト」の人たちは、

「先が大変だなぁ。。」って意見が多いんですが、



実は「安全保障の関係」の人達からみると、

「ブレグジットは日本にとって良い事だ!!」って意見が多いんです。




それは、イギリスが EUから離れると、アジア、南ア、オーストラリア、ニュージーランド と仲良くして、

昔の大英帝国のように グローバルな安全保障を目指して、アジアに戻ってきて、日本と手を組むだろうと。



インド・太平洋構想 では、アメリカ、日本、インド、オーストラリアの海洋国の仲間で組んで、

軍事的にも肥大化する中国に対抗しようって狙いがあるんですが、



それが中々進まない理由として、あまり報じられて無いんですが、


「インド」と「オーストラリア」って、実はメチャクチャ仲が悪いんです。


インドは、「日本と仲良くするのは良いよ!でも、オーストラリアなんかと組みたくねーよ!」


オーストラリアも同様で、「日本は良いけど、インドと仲よくなんかしたくねーよ。」


で、何とか仲良くさせようと、日本が間に入っても全然ダメで、ここにイギリスが入ってくれると情勢が変わるだろうって事です。



やせても、イギリスは軍艦も沢山持ってるし軍事大国でもあるしね。


もう、この手の事を発言してる、安保の関係者もいます。




またイギリスと日本は親和性が高くて、戦前は同盟を組んでた時期もあり元々は関係が良かったし、


エリザベス女王と、天皇皇后両陛下 っていうロイヤルファミリーもあるしね。


さらに、イギリス側も日本との軍事同盟を進めたいと言ってるし、クイーン・エリザベス級航空母艦を南シナ海、東シナ海に駐留も考えてるというくらいです。




今回のブレグジットで経済面と安全保障面で全然違う見方をしてるのは、面白い所ですね。











イギリスだけの話のつもりが、気づけば中国問題にまで横道に逸れてしまいました。


長々と失礼しました。


あ~、タイピングしすぎて疲れた。。





ちゃんちゃん。