どうもローンイマイです。
ちょいと時間できたので、今後も成長が大きく期待されるAIと、そのAIの恩恵を受ける半導体銘柄だったり適当に書いてみます。
いつもの癖で、多分あっちゃこっちゃに話は散らばると思います。
2022年8月に半導体のざっくりの基本、今後どこが良いか?など含めて記事で書きましたが、
産業のコメ 半導体で分かる未来
http://loanimai-bigbust.net/admin/20220821-invester70.html
そこから1年半経過してますし、
現在の市況がどうなっているか?
また、2022年後半から新技術も多くでてきました。
昨年は、生成AI元年でしたが、今後さらに本格化するAI等を踏まえて、もう一歩進んで
「半導体銘柄での儲け方 2024年1月版」
として記事でも書いてみます。
会社では、株式投資の事を同僚からよく聞かれると以前に書きましたが、当たり前のように半導体銘柄を書いてるから何とも思わなかったんですが、同僚に「何で半導体っていうの?」と聞かれたんで説明したんですが、そういえば前記事の時にも説明して無かったなと。
文字通りなんですけど、「半分しか電気を流さないもの」って意味です。
半分しか電気を流さないってどういうことかというと、「ある条件のときだけ電気を流す」ってことで、二つの条件があって、どっちかの条件でイエスかノーかを判断して、例えばコンピュータみたいに処理をしたりだとか、電力がある一定のときに、もっと電圧を高めたりとか、そういうようなことが組み合わせるとできるということです。
半導体が入っていない電気機器を探すのは難しくて、トースターでも焼く時間をコントロールするため入ってますし、よほど簡単な例えば電気ケトルとか条件が1個しか無い物くらいです。
まず、
「半導体銘柄での儲け方」を
理解するのは、
半導体銘柄って足元の企業業績と株価が連動しませんので、市況と株価の関係がどうなってるか?は理解する必要があります。
AI半導体が今後も業界を牽引していくでしょうから、
AIとは?AGIとは?
AIはどういう方向に向かおうとしてるのか?
も必要でしょう。
この記事は24年1月21日(日)に書いてUPした記事です。
(古い情報になってる可能性がありますので、一応お断りです。)
スピード重視なんで、誤字脱字は、適当に読み替えて解釈して下さい。
情報交換できる仲間を募る目的で書いてますので、
・「真剣」にやってる「専業」の投資家の方
または、
・専業では無くても、「真剣」に深く勉強してる兼業の投資家の方
(一定のパフォーマンスは出してる事)
かつ、
・「等価」で情報交換できるような方
は、ぜひ連絡下さい。
何を書いたか後で分からなくなるので、目次としてまとめておきます。
<目次>
・投資家の強み
・日経爆上げの恩恵銘柄
・ハイテク銘柄と長期投資
・日米 注目決算スケジュール
・インテル復活なるか?
・TSMC決算&スマホPC市況
・AIの使い方 孫さん
・NVIDIAファン氏 AIとの対峙
・スーパーマイクロコンピューター
・AIと投資先
・半導体市況と株価の関係
・半導体銘柄の選別
・半導体の超長期トレンド
・半導体の微細化
・半導体と水
・半導体と水洗浄
・半導体の新技術
・HBMの台頭
・アドバンテストの優位性
・ハイテク銘柄のバリエーション
・チップレット
投資家の強み 先日、高校の同窓会に行ったのですが、
海外の金融機関、証券に勤務してた人も案外多くて、業界は当然詳しいですが、個別株の事になるとそこまで詳しくは無かったですね。
あと、日経225で本部長クラスに出世した当時仲良かった友達と色々話ました。
大手なので、ほぼ開示資料には目を通してたので、
その企業の事や、業界見通しや数字を色々話すと、
「なんで、そんな事知ってるの?」
と驚かれました。
業界市況の数字、業界紙、決算説明資料、決算短信、全部見てるから詳しくて当たり前なんですが、
やっぱ投資家は、続けていきたいなと改めて思いました。
日経爆上げの恩恵銘柄 1月から世界的にも圧倒的なパフォーマンスをみせる日経平均株価
無論、この要因は海外投資家の日本株買いです。
1月第2週目の海外投資家は、日本株を1兆4439億円 買い越しでした。
この恩恵を受けるのは、
・TOPIXコア30
・日経225の流動性の高い半導体関連株、具体的には東京エレクトロン、アドバンテスト、レーザーテック、SCREENホールディングス等です。
海外の大口投資家は、これら流動性が高い銘柄を特に好みます。
まあ、時価総額が1000億円以下の銘柄は、アナリストからカバレッジすらされてないし、第三者機関の調査情報が無いような銘柄は、彼ら大口はそもそも端から対象外ですからね。
なので、これだけ日経平均が上昇しても、手持ちの銘柄が全然上がらない・・・って人も多いのでは無いでしょうか?
2023年4~6月に日経平均が爆上げした時と全く同じ構図ですので、中小型の銘柄は恩恵は受け無いので仕方ないです。
中小型の優良銘柄については、じっくり仕込んで気長にやりましょう。
大型株の中でも、ここが有力ってのは個人的にはあるんですが、まあ数も少ないので各自で探して下さい。
ハイテク銘柄と長期投資 ハイテク銘柄は個人的に好きです。
個人的にスイングトレードが一番得意なんですが、それはスイングに非常に適した銘柄がハイテク銘柄だっていうのがあります。
それは上がる時はメチャメチャ上がるし、下がる時はメチャクチャ下がるからです。
下がる時は「買い」で持ってなきゃ良いだけだからです。
とにかくボラティリティが大きい。
じゃあ、長期投資に向いて無いか?というとそんな事は無いです。
「半導体市況と株価の関係」として後述しますが、「長期トレンド」で考えれば長期投資しても全然問題ないです。
スイングのような短期投資をするにしても、私の経験上では長期の視点を持っているか、持って無いかでは天地の違いがあります。
長期投資する上で重要なのは、セクターを問わず
過去10年くらいのスパンで「2つの数字」の変化を見る事
1つ目は、営業利益率が年単位で見て上昇しているか?
2つ目は、フリーキャッシュフロー(FCF)が積み上がっているか?
最低、どちらか1つ、できれば2つとも当てはまってる銘柄を長期投資では選ぶべきです。
10年程度で見ると、もう株価との相関性は明確です。
①営業利益率=営業利益÷売上高x100
で、企業の利益を本業で稼ぐ力です。
②FCF=営業CF-投資CF
で、企業がお金を生む力です。
ここが潤沢かつ安定的なほど良いとされてます。
例えば、半導体で切断装置
ディスコ<6146>
年 営業利益率(%)│FCF(億円)
───────────────────────
14年 17 │ 18
15年 21 │ 216
16年 24 │ 221
17年 23 │ 266
18年 30 │ 381
19年 26 │ 128
20年 26 │ 56
21年 29 │ 436
22年 36 │ 401
23年 39 │ 687
───────────────────────
平均 27 │ 2809
①営業利益率は、10年前の2014年は17%くらいから徐々に上昇して、最近では39%と2倍以上に稼ぐ力がなってます。
②FCFは毎年黒字であり、10年の累計で2800億円も資金を生んでます。
ここが増えてるって事は投資額に対して、キャッシュを生み出してる事になります。
右肩下がりの株価の企業は、あえて出しませんが、某銘柄とかの長期で見ると、営業利益率は下がるは、FCFは生んでないわで、右肩下がりなのは一目瞭然です。
日米 注目決算スケジュール 1/18(木):TSMC
1/19(金):スーパーマイクロコンピューター
の決算がありましたが、
今後の「ハイテク」で注目してる決算
スケジュールは、
2024年
1/23(火)
米:テキサス・インスツルメンツ
1/24(水)
米:ASML、ラムリサーチ、サービスナウ、テスラ
日:ディスコ
1/25(木)
米:インテル、KLA
1/26(金)
日:信越化学
1/30(火)
米:AMD、テラダイン、マイクロソフト、アルファベット(google)
日:ソシオネクスト
1/31(水)
米:クアルコム
日:アドバンテスト、レーザーテック、SCREENHD
2/1(木)
米:アップル、Amazon、メタプラットフォームズ
2/5(月)
米:オンセミコンダクター、NXPセミコンダクターズ
日:東京精密
2/9(金)
日:東京エレクトロン、KOKUSAI ELECTRIC
2/13(火)
米:グローバルファウンドリーズ
2/15(木)
米:アプライドマテリアルズ
2/21(水)
米:エヌビディア
2/27(火)
米:デル・テクノロジーズ
これらでハイテク市況は完全に分かります。
インテル復活なるか? 個人的な決算の注目は、
AMD等に技術開発競争に敗れ、1年前は引くレベルの赤字垂れ流しだった「インテル」が黒字転換するか。
去年10月頃で新工場建設の費用を除けば、収支は相当良くなってきてました。
部門によっては黒字化もしてました。
このペースであれば、市況も加味すれば1月25日の決算で黒字化する可能性が高いです。
12月に「Core Ultra」というDDR5メモリに標準対応したCPUを発表して、これがAI処理にも特化しています。これは今後は、結構売れるんだろうなと。
過去もインテルの凋落の理由を何度か書いてますが、
CEO後継者レースにオッテリーニ氏に敗れて2009年インテルを去った
伝説のIntel技術者の
パット・ゲルシンガーさんが、
2021年にCEOに復帰して時間も経つので、そろそろ期待したいですね。
もう語り草になってますが、
インテルの凋落の始まりは、
アップルが2007年に発売した「iPhone」のスマホ需要を逃した事に始まります。
アップルから初代iPhone の半導体の供給の打診を受けたが、コストが合わないと取り引きを見送りました。
この結果、アップルは、アジア企業と協力して大量の半導体製造が台湾で生産する事になります。
またインテルの後塵だったAMDは、設計部門と製造部門を切り離した上て、ファブレス企業となり、
その製造部門だったグローバルファウンドリーズとの契約を違約金を払ってまで、製造委託をTSMCにCEOのリサ・スーは切り替えました。
巨人TSMCと半導体戦争
http://loanimai-bigbust.net/admin/20221106-invester79.html
本来は、インテルも設計~製造までを一気通貫でやるべきじゃなくて、切り離すべきで、それは投資家からも同様の意見が非常に多かったようです。
今回の決算を見ないと何とも言えないですが、
インテルが今後復活してくるのでは無いか?
と個人的にはみてます。
その理由まで書いていくと、先に進まなそうなので飛ばします。
TSMC決算&スマホPC市況 半導体受託生産 製造の最大手
TSMC(台湾積体電路製造)
は、1月18日の決算がありました。
月次の売上は出てますので、決算での注目点は「業績見通し」でしたが、
今後の20%~増収の強気の「業績見通し」を受けて
各企業の本格決算はこれからですが、
正直、もうこれでハイテク銘柄の半分は終わったようなもんです。(笑)
ちなみに、マイクロンテクノロジーズが12月下旬に決算がありました。
(毎回マイクロンが先行するので、半導体はこの決算でおよその当たりを付けます。)
TSMCの株価は割安で低迷した時期もあるんですが、これは完全に「地政学リスク」です。
2022年8月記事に半導体業界 全体を記事にしましたが、
この時の結論としては、不足してる半導体、供給過剰な半導体を記載しましたが、
この1年半の銘柄の株価動向は、概ねこの需給に沿った通りだったと思います。
そして今回、この需給関係に変化が現れてきました。
私がいつも参考にするスマホ、パソコン市況情報である
米調査機関のIDCは、1月10日に2023年10-12月期の世界のスマホ、パソコン出荷台数も出してます。
◆スマホ出荷台数の前年比は
2022年
1-3月:▼ 8.9%
4-6月:▼ 8.7%
7-9月:▼ 9.3%
10-12月:▼18.2%
2023年
1-3月:▼14.5%
4-6月:▼ 7.8%
7-9月:▼ 0.1%
10-12月:+ 8.5%
と4-6月から7-9月がほぼ底で、
スマホ市場のメモリ在庫が完全に整理されました。
2023年第4四半期の出荷台数は3億2610万台で、前年同期の3億60万台に比べ8.5%増。
IDCの事前予想は前年同期比7.3%増を上回って、急速に回復しております。
◆2023年スマホ出荷台数は
1位アップル
出荷台数:2億3460万台(前年比+3.7% 前年:2億2630万台)
市場シェア:20.1%(前年:18.8%)
2位:サムスン
出荷台数:2億2660万台(前年比▼13.6% 前年:2億6220万台)
市場シェア:19.4%(前年:21.7%)
引用元情報:
2022年11月時点でのスマホ状況は下記に書いたので参考までに。
アップル一人勝ちの理由
http://loanimai-bigbust.net/admin/20221106-invester79.html
◆パソコン出荷台数の前年比は
2022年
1-3月:▼ 5.4%
4-6月:▼15.6%
7-9月:▼15.6%
10-12月:▼26.3%
2023年
1-3月:▼29.1%
4-6月:▼13.4%
7-9月:▼ 7.6%
10-12月:▼ 2.6%
個別で見るとアップルのMacはまだ悪いんですが、
Windowsの方は完全に底を打って
PC市場も、在庫整理はほぼ終了です。
引用元情報:
またパソコン用メモリの販売価格推移も、DDR5で22年1月から60~70%下がり23年8月がほぼ底で、今で底から10~20%上昇してます。
要は、スマホ、パソコンの半導体市場は、完全に底を打ったって事です。
そしてTSMCの増収を主導するのは、やはりAI需要でした。
AIの使い方 孫さん ソフトバンググループの孫正義さんは、
2023年10月のSoftbank World 講演の中で、
「ChatGPTを活用してない人は、電気や自動車を否定する人と同じ。」
「かつて、電気や自動車を使わなかった人や国は、経済的に大きく遅れをとってしまった。」
ChatGPTを使ってない人は、
「人生を悔い改めたほうがいい。」
と。
「AGIという言葉を知ってる人は手を挙げてください。」
AGIを知らない人に対して、
「まず、(AGIを知らないのは)ヤバいということを知ってください。」
AGI(汎用人工知能 アーティフィシャル・ジェネラル・インテリジェンス Artificial general intelligence)
「AGIを使わないと、人間とサルほどの差ができる」
「ChatGPT (GPT4) は、人類の叡智の最先端のもの。」だと。
孫正義さんのChatGPTの活用方法は、
僕(孫さん)もChatGPT (GPT4) を毎日使っています。
ChatGPTを検索のように使うのは、間違った使い方です。
「ChatGPTは、相談相手として使ったほうがいい。」
「ChatGPT (GPT4) にキャラクターを複数人作らせて、それらのキャラクターたちに議論させる。僕(孫さん)は審判役をする。そうすると、議論がガンガン進む」
「ソフトバンクグループの役員と議論するよりも、安く使えると」
まだ観て無い人はどうぞ。
VIDEO 孫さんが言ってるのは、恐らくですが、
役員にブレスト(※) させるには、
セッティングして会議させていくのは、時間かかるし
ChatGPTの方が優秀だって事でしょうね。
※ブレインストーミング(Brainstorming)
アメリカで考案された会議手法
自由に意見を出し合い、ディスカッションして
新しいアイデアを創出していく。
NVIDIAファン氏 AIとの対峙 NVIDIAのCEOの皮ジャンの
ジェンスン・ファンさん
が国立台湾大学でスピーチした時に言ってたのは、
「AIに仕事を奪われると心配する人もいるが、AIに精通した人に仕事を奪われることになるのではないか」と
参照元:
AIに仕事を奪われるのか?
それとも、AIに仕事を積極的に奪わせる事で、新しい付加価値を作りに行くのか。
でしょう。
例えば、クライアントへの提案の骨子を作ろうって時に、
会社の若手や部下に仕事を依頼して
提案書が出てくるまでに1~2週間かかるなと。
その時に、ChatGPTとキッチリとブレストしたら、
簡単にそれらしい提案の骨子が簡単に出て、
もっとブレストすると、良いアウトプットを出してくれる。
しかも、部下に依頼した物よりも、ずっと質が高い物が出てくる。
これは、誰かに依頼する仕事(受動的業務)というのは、
AIによってリプレイス可能だという事です。
一方で、クライアントを動かしたり交渉したりの
能動的業務
というのはAIにリプレイスが出来ない。
AIに指示出しする人も代替し難い。
スーパーマイクロコンピューター ちなみに、エヌビディアのファンCEOは、
私がポジってて何度もポストしている
AIサーバーメーカーの
スーパーマイクロコンピューター <SMCI>
のCEO Charles Liang(チャールズ・リアング)と同じ台湾出身で仲が良くて、
2022年に、スーパーマイクロの入社式でスピーチしたり、
エヌビディアのパートナー企業として2022年から急速に注目を浴びて株価は急騰してきました。
去年5月のこのツイート見て買って儲かった!ってお礼を貰いました2023年にサーバーメーカーとしては、「AIの部門」での売上は、最大手のデル・テクノロジーズを抜いてます。
週足チャート元々はスーパーマイクロは、自社ブランドのサーバーメーカーとしては一番小さいクラスの会社だったんですが、これが2022年から急成長してます。
2023年8月末にあった
デルの決算説明会等では、このデルの最高性能のAIサーバーにもう受注が集中していると、 今頼んでも納入は2024年5月最終週ですという話でした。
2023年の夏頃でも、2024年後半の受注とってて、このAIサーバーがないとですね大規模なAIシステムはまず動きませんし、このサーバーが無いとAIの研究開発自体ができない。
だからAIのサーバーメーカーに仕事が集中する。
これもポストしましたが、
これが一時スーパーマイクロが決算で下落した時も、
どうせ戻るから、全く売るつもりも無く放置すると言った理由です。
ちなみに、AMDのCEOリサスーも台湾出身です。
AIと投資先 大きく分けて2つです。
①AIを直接提供している企業
例えば、
Microsoft
今度、Excel等にもCopilot というAI機能が搭載されます。
日本にも、AI提供してる銘柄は沢山あります。
②生成AIビジネスの基盤を提供してる企業
例えば、
エヌビディア
要は半導体企業やAIサーバーメーカー等になります。
①②は関連してるので、両方を見ていく必要があるのですが、
今回の記事はこの基盤提供の半導体に絞ります。
ただし、半導体の株価に関しては、とにかく市況が重要になります。
半導体市況と株価の関係 まずは半導体っていうのは、市況がめっちゃ荒いんです。
プライムの大型の半導体銘柄でも、基本的には24年3月期って減益見込みになってますが、
株価は上がって、上場来高値抜けてる銘柄があるのは、もう来期の25年3月期以降の市況の回復を先取る形で、先読みして買ってる事になります
この半導体のトレンドに乗るってことは、株式投資にとっては、非常に重要なんですが、
この半導体で一番、株式市場的に話題だったのは、
東京エレクトロン と
レーザーテック
です。
もう半導体関連の最先端のこの二つの銘柄が
2年前の2022年1月4日に
同時に上場来の高値をつけました。
月足チャート大発会の日に上場来高値で、その前の年の2021年からトレンドとしては強かったわけですが、大発会はその年の株価を占うとも言われていて、2022年というのも半導体の投資だねとか言ったら、そっから翌営業日からズルズル下がって、9月には2銘柄ともに下げ続けて両方とも半値以下になったと。
途中下げてる時って
「一体何があったんだ?」と。
足元の企業の状況を聞いても、第3四半期あたりはまだまだ好調みたいな話だったのが、
例えば3月本決算の東京エレクトロンであれば、
「ちょっと変調が来たしてきたみたいだ」みたいな話が、
決算発表の2022年5月にでてきて、
もうそのときにはもう株価が大幅安になっている。
って、いうのが半導体の結構ありがちなパターンです
結構世の中がもうこれは厳しいんだって言ってる2022年10月あたりには、もう逆に言うとこの2銘柄が底入れして反転に向かってる。
ってことで、
足元の企業業績だけで判断するっていうのが、全く出来ないのが半導体セクター です。
この半導体市況を知ってるからこそ、
今年2023年10月31日の決算は、
アドバンテストが悪かったんですが、
当時、ポストしましたが、
○○億円投資家のAさんに対して、
下げた日が買い
AIサーバーに必須製品で「生成AI」に寄与する
エンプラスが、
決算で下落したのも、全く同じ理由で買いです。
最注目の四半期決算 エンプラス
http://loanimai-bigbust.net/admin/20230819-invester101.html
エンプラス週足この半導体セクターと同じ動きをする
機械セクターも一緒で、
受注とかの動向で、先、先を見るというようなことがあります。
というのが、半導体セクターと株価の大きな考え方です。
半導体銘柄の選別 あとは、半導体銘柄を手掛けている方が、
チェックしなければいけないのは、
本当に今必要な部材なのかどうか?
っていうのがあります。
例えば、非常に重要なテーマで半導体の性能と直結する「微細化」です。
つまり半導体の「線幅」を細くすることに必要なのか?
または、
「前工程」と「後工程」があって、
「前工程」の方ばっかり注目されてきたんですが、
チップに切り取った後に加工する
「後工程」が、
「微細化する」にあたって、
「歩留まりの点」で、今は非常~に重要になってきています。
そういう「微細化の歩留まりを改善する事」に「資する会社」であれば、現在、減益だったりするということは、あまり大きな事では無く、これからその微細化の受注が増えてまた業績が戻ってくると。
半導体の超長期トレンド ただし、マクロの視点で理解しておいた方が良いのは、
「超長期トレンド」っていうのがあって、
確かに半導体の市況っていうのは、強めになったり弱めになったりするんですが、
「大きな超長期トレンド」は2009年以降は
「全く調整していない」っていうのが、
もう一つの半導体の動きです。
半導体が10ナノから微細化が始まって、
それが5、6年ぐらい前になるんですが、
かたや使う方は、スマホが4G、5G,今度は6Gになり、車は自動運転の試験をしており、工場が様々な工程が自動化していく事は、現状で各企業は投資して動いていて確定してる将来であって、どんどんどん高性能の半導体が使われるという「超長期トレンド」があるので、
例えば、一期や二期の減益は、市況の影響でなるに過ぎなくて、半導体の「短期トレンド」であって、
ただ、かつて、もう何十年か前には
シリコンサイクル
と言われていて、新しい半導体が出て、凄い利益出たって言った頃に、皆が使うようになると、だぶついて市況が悪化していく
今度新しい半導体が出てくるまで、大赤字になるっていう会社が山のように出てくるっていうのが、シリコンサイクルなんですけど、今は既にシリコンサイクルではありません。
2022年8月の記事でも書きましたが、 半導体の用途が着実に広がって、どんどんどんどん先端の方向に向かっているので、
「スーパーサイクル」
って言い方をするんですけど、
2022年の11月に生成AIが徐々に話題になって
NVIDIAが、2023年5月の決算発表で、受注と売上が飛んでもなく伸びてる。
さらにはその先の人が介入しないAIだ、まだ実用化されたわけでも無い自動運転だと、色々な先端の分野がまだまだ伸びているという状況にあるので、「超長期トレンド」を見ておく必要がある。
これらを踏まえ上で、その企業はホントに必要とされているものを作っているか?どうかっていうのが、この半導体業界を見る上では非常にポイントになります。
なので、スクリーニング機能を生かして、半導体銘柄の増益率ランキングを調べても、ほとんど意味をなしません。
やはり最新の状況を、自ら積極的に調べるておく必要があります。
具体的には、 「市況状況」「最新技術」、「米国の主要銘柄の発表や決算」、「各CEOの発言」などです。
初心者の方にとっては、簡単ではないのかもしれませんが、ただ、早々に気づいてエントリーして、大きく利益が出た時はそれだけ感動も大きくなります。
半導体の微細化 半導体の微細化にもっともストレートに重要なのは日本企業では、
レーザーテック
である事は、2022年8月に記事でも書きましたが、
なので、当時半値になった株価はいずれ戻ると記載した訳です。
半導体の電気の通り道を作る露光の工程で、
10ナノ以下になると、光の波長を超えちゃうんで、これ以上の微細化は不可能と言われてたのをオランダのASMLが紫外線のさらに上の非常に微細な波光である極端紫外線(EUV)を開発して、その検査が出来る装置をレーザーテックが開発した訳ですが、
ただし、あまりにも
レーザーテック
は注目度が大きすぎて、
ほぼ毎日のように売買代金はトップだし、
株価が戻っても2倍ですので、
それ以上になる銘柄を2022年後半からは探してました。
「微細化の歩留まりを改善する事」に「資する会社」で
2022年後半から重要視されてきたのが
「水」でした。
半導体と水 半導体工場を作る「場所」に、
一番重要なのは「不純物の少ない」「水」(純水)になります。
海水や川の水だと、純水を作るのに、何度も「ろ過」をしなくてならないので、コストが高くなってしまうので、ただ水があれば良いって訳じゃありません。
日の丸の国策半導体企業であるラピダスが、
北海道の千歳市になったのも、石狩平野が広大な地下水を形成していて非常に水が「安定的」かつ「綺麗」だからです。
北海道新聞より
台湾のTSMCが熊本に作られるのも、
熊本は水所として知られていて、熊本に遊びに行くとホテルに泊まってもタクシーの運転手も、「熊本って水がいいんですよ。」と水自慢をしてくるくらいです。
阿蘇の噴火で出来た土壌が、水を通し易くて、そこに水田ができて地下水が蓄積されます。
白川水源が有名ですが、地下水の豊富な地域で、天然のミネラルウォーターが蛇口から出ますよといいます。
熊本市は100%地下水を水道で使ってます。
熊本市の北側にある菊陽町(きくようまち)からも地下水が出てて、降った雨も地下に溜まり易いです。
この菊陽町にTSMCが進出を決めたのは、
質の良い水資源が豊富
阿蘇くまもと空港から10分ほど
車で1時間ほどの八代港からは台湾に向けて国際コンテナ定期航路があったりと
土地も安価(当時は)
だったのが決め手でした。
そして菊陽町は、人口増加率が全国トップクラスとなりました。
もっとも土地はTSMC効果で国内外の半導体関連企業から問い合わせ殺到で、跳ね上がってますが。。
市のHPより
TSMCの第1工場だけで約1兆2000億円(政府補助金は、4760億円)もの投資で、第2工場建設の補助金も7500億円規模と言われてます。
菊陽町の地価は26%高騰して、周辺部の町も17~20%上昇してます。
マンションの売買価格は1年で50%上昇です。
無論、ここに着目した投資家も多かったので、関連銘柄は2023年は高騰してました。
ちなみに熊本はソニーも大きな工場を作ってますが、
元々TSMCが日本に来たのはソニーとの合弁で、ソニー向けの半導体で、すなわち次世代スマホのカメラに使うCMOSセンサー半導体や、需要の高い車載向等が基本線でしたが、
2022年12月にアップルのCEOティム・クックが来日した時に、ソニーの熊本工場を訪問したり、熊本城で写真撮ったりしてたんですが、熊本に行ったのがエポックで、どうやら「工場稼働したら、速攻でちゃんとアップル向けの半導体を作れよ!」って言ったらしい。これがクックさんが来日した一番の意図だったとも言われてます。 ソニーは日本国内アップル最大のサプライヤーで、iPhoneのカメラに使う画像センサーを供給してます。
写真参考:クックさんX
日本は石油などの資源が足りないのですが、
水資源という点も含めると全然そんな事は無くて
世界的に見ても非常に恵まれてます。
日本が水資源が非常に豊富なのは、年間通して雨が降っている珍しい土地であり、地形として四方を海に囲まれているので、海から入ってきた風が脊梁山脈(せきりょう)にブツかって雨を降らせます。
世界的には地下水が大量にあっても汲み上げられていて枯渇するケースがあり気候変動の影響も出てます。
台湾では3年前くらいに歴史的な水不足に苦しみました。
それは、台風のルートが変わってしまった為に、台風が1つも上陸しませんでした。
それで水が足りなくてTSMCは節水とか、水再生の技術を頑張ったんですが、それでも水が足りなくて、農業用の水を止めて、半導体生産をしました。
同じ島国でも台湾と日本では相当違います。
半導体と水洗浄 半導体の微細化はドンドン進んでおり、
電気の通り道の回路幅は、
以前は技術の限界と言われていた10ナノメートル(nm)(※) を突破して1桁ナノメートルになり、
※ナノ:10億分の1
ナノは、髪の毛1本の太さ(約100μm)の10万分の1
古代ギリシャ語で「小人」の意味を持つ「ナノス(nanos)」が由来
2022年で回路幅のサイズが7ナノから5ナノ
2023年はさらに3ナノが、iPhone15で初登場して量産されました。
このレベルになると、
目に見えない、ちょっとしたホコリの混入が歩留まりを悪くさせます。
半導体の洗浄には沢山の水が使われますが、
半導体の微細化とともに歩留まりの点で
混じりっけの無い水である「超純水」のニーズが
2022年後半から一気に高まりました。
栗田工業HPより水道水の場合で50mプールで
ドラム缶2,3本の不純物があるそうです。
不純物が一般的に悪い訳じゃなくて、
通常の飲み水であれば美味しさの要因になるのですが、
こと半導体を洗浄する為の水となると不純物はホコリと一緒で、水で洗う時に不純物がウエハーについてしまいますので、「超純水」が必要となるのですが、
「超純水」は、
50mプールで、「耳かき1杯分」の不純物しか混ざって無い状態です。
この超純水で洗浄すると、ウエハー上の汚れを吸引するような形で、溶かして取り除く事ができます。
ウエハーの洗浄工程ですと、洗った後で成膜を作って、また洗う
現在の最先端の3ナノから2025年にも2ナノになると言われてますが、
大手の調査機関では、微細化が進むと
要求水質の超高純度化とか、
水使用による超純粋装置の大型化、
微量分析の技術の確立と微細化がナノレベルになると、不純物が検出できないのが課題です。
今後さらに微細化が進むと、
超純水よりも高純度な「次世代超純水」の開発も必要になります。
パワー半導体の分野はまだマーケットが小さいですが、ここでも高度な超純粋のニーズが高まってます。
超純粋装置では、最大手の企業は、
・SCREENホールディングス<7735>
なんですが、
SCREEN HD週足以前にポストしましたが、
上記もろもろを踏まえて超純粋装置の専業大手として当時の株価、バリエーション、技術面を踏まえて
水処理の装置の納入から定期メンテ、水質アップ工事までを一貫して手掛けている
・野村マイクロ・サイエンス<6254>
は有望であると2023年年初に思った次第です。
海外の売り上げ比率76%でアジア、特に韓国サムスンとの連携が高いです。
○○億円投資家Aさんとの会話(9月1日頃)これ以外だと水処理の会社だと
栗田工業<6370>
は、総合水処理大手で超純粋の供給事業を手掛けていて、これが安定収益源になってます。
オルガノ<6368>
の超純粋装置はイオンの交換樹脂を利用して生成する方法です。
他にはも、
タツモ<6266>
等色々とあるんですが、当時全部の関連銘柄を比較した時に、当時は個人的に野村マイクロが良いと踏んだ次第です。
もっとも何度がポストしてますが、
直近IPOで2023年9月に上場した
ジェイ・イー・ティー<6228>
が半導体洗浄装置メーカーとして、もっとも短期間で3倍以上に上昇してます。
JET日足
カタリスト
(※) は、12月1日に超微細半導体の生産プロジェクトの国策半導体企業ラピダス研究開発業務を受託して、同社製造ラインへの装置納入を目指すと発表した事によります。
※相場を動かすきっかけとなる材料やイベント
参考資料マイナビ半導体の新技術 アドバンテスト テラプローブ TOWA ディスコを
を2022年に後工程の企業として簡単に解説はしましたが、
半導体 後工程の企業
http://loanimai-bigbust.net/admin/20220821-invester70.html
今はPBR:2倍超えて
当時から株価は4倍以上になりました。
2022年後半~2023年の大きな半導体の最新のトレンドは幾つかあるんですが、
私が2023年の早期に投資する上で注目した技術は2つで、
①HBM
②チップレット
です。
HBMの台頭 2023年の前半から、生成AIと伴に一気にトレンドになってきたのが、
3D積層メモリの
HBM(ハイバンドウィズメモリー) (広帯域メモリ)
後工程ではDRAMという読み書きを自在にする半導体メモリは市況は低迷してたんですが、これを超高速にしようじゃんって事で、このDRAMを積んでいって、積み上げればメモリ間の電力需要も少なく済んで、帯域が広いとその分大量の情報を処理できて高速処理できると。
ウエハーを積み上げる際にその間を繋ぐのをボンディングって言うんですが、このボンディング装置のシェアの50%くらいが東京エレクトロンで、これを去年から一所懸命に増産してます。
これが昨年の東京エレクトロンが上昇に寄与してます。決算資料の中でも早い段階でHBMをふれてました。
※東京エレクトロンHPより
HBM構造参考図
HBM=DRAM ダイ+Logic ダイ with TSV(Through Silicon Via)
このHBMの優位性は、
エヌビディアのGPUとセットで使われます。
AIサーバーの高速化には、GPUとセットで高性能な超高速メモリのHBMが必要となります。
ChatGPT以降で、AIサーバーに必要だってんで、急速に注目されるようになりました。
HBMは、元々、韓国のSKハイニックスが2013年に開発して、積層化の技術改良で2023年に第4世代に当たる8層のHBM3を量産して、第5世代に当たる「HBM3e」が最先端だそうです。より詳細は、SKハイニックスのHPや決算説明資料でご確認ください。
ただ、やたら値段が高いってんで、発売しても全然使用される事がなかったんですが、2023年2月頃から私は色々な資料で急に目にするようになって、注目を浴びてるのが分かりました。
NVIDIAのGPU「H100」を去年2月頃に記事にしましたが、当時にこのHBMも鍵になるのが分かった次第です。
AMDもGPU「MI300X」も、このHBM3を搭載すると説明してました。
韓国サムスン電子もHBMの開発に力を入れてますが、技術的には長年の蓄積ノウハウがあるSKハイニックスにはまだ劣ってるようです。
あと、エヌビディアのGPUはチップサイズが大きいんで、普通よりも大きいパッケージが必要だってんで、米アプライドマテリアルズがパッケージ装置を増産する事を決算資料で書いてました。
2023年12月のマイクロンテクノロジーズの決算では、
通常のDRAMの設備投資は増やさないが、HBMの設備投資は増やしていくそうです。
アドバンテストの優位性 アドバンテストは、
このHBM向けメモリテスタでシェア100%です。
半導体検査装置の双璧は、
米:テラダインですが、
HBMの場合は、ダイサイズ(Die Size)(※) が大きくて、テラダインの検査装置だとに向かないそうで、アドバンテストが独占になります。
※半導体チップの基板上で占める面積
ちなみに、チップサイズ(Chip Size)は、半導体チップ自体の大きさを指します。
昨年行われたアドバンテストの説明会によると、
少なくとも2025年までは、HBM市場、HBM用DRAMテスタの市場は今後も高成長していく見通しだそう。
25年3月は、HBMテスタの売上は前年比で1.5~2倍の予想だそう。
HBMの試験工程が通常のDRAMよりも多くて、テスト時間も遥かに増加してるそうです。
ただし今後はHBMテストにも2社購買政策を取るので、シェアは若干低下予定です。
ハイテク銘柄のバリエーション 2023年12月半ばに発売された
四季報 新春号をベースに
各銘柄に評価を付けたのですが、
当時の株価で
アドバンテスト
の判定は、当然買いで
S~SS判定にしてました。
じゃあ、そこから株価上昇して会社発表ベースの利益でPER70倍(株価 5790円 1/19時点)でも買えるのか?
ここは生成AIにモロに寄与する銘柄で、
生成AI関連の成長率が下限でも年率30%、上に見る分析だと70%とまで言われていますので、その成長性とで見るべきです。
以前にも、通常の成長性を踏まえたPEGの計算方法とも違う、我流の計算方法も記事にしましたが、PERと成長率で見て割安、割高を判断するべきです。
私の計算だと成長率を考えたら、そこまでの割高にはなってないとの判断です。
(ハズレて下落しても知ったこっちゃ無いので、投資は自己責任で)
ただPERが高い銘柄は、日銀のマイナス金利解除に始まり、今後の金利上昇局面になるとモロに売られ易くなるので、そこは注意が必要です。
チップレット チップレットは、 半導体の後工程の技術です。
専門家の間では、「中工程」って言い方を新たに言う人もいるんですけど、
半導体の製造はシリコンウエハーの上に回路の部分を作ります。
いろんな物を書き込んだり、磨いたりというようなことする工程が「前工程」です。
シリコンイゴットを切り上げて吹き上げてシリコンウエハーにして、その上にいろんなものを作り込むと
ウエハーを切って、パッケージ基板を取り付けるのが「後工程」ですけれども。
「前工程」の微細化が進んだ事で、
「後工程」も微細化に対応する必要が出てきました。
どんどん微細化技術が進んだ事で、1個のチップが出来ても、微細化し過ぎてるので、チップのほんの一ヶ所に製造工程での不具合があるとチップごと廃棄する必要があります。
どうしても微細化すると歩留まりが悪くなります。
そこで、
チップレットというのはチップに集積した大規模な回路を
あえて複数のチップに切り分ける
=「個片化」(チップレット)
そして、チップレット間を基盤上に乗せて
ワンパッケージ化する事です。
要は、一つを1枚のチップで全部作り上げようとすると、1枚を丸々廃棄の必要が出て来るんで、「歩留まりの改善の為に」小分けにして、チップレット中から良品を選別して、チップレットの間を繋ぐ基盤上に、いろんなものを繋いで(インターポーザ)、ワンパッケージ化する。
見た目は、一つのチップの上にいくつかのチップが載っているというようなことを想像していただくとよいかと。
要は1チップができそうだとしても
あえて複数のチップに分割すると
例えば5分割すれば1個に不具合があったとしても
その1個のチップレットだけ 取り替えていれば、
いいということになるので
機能によって使い分ければ、そこのところで歩留まりが上がっていくというような話になると
1枚でやっていくとちょっと不純物と浮遊物の混入確率も上がるというふうに言われています。
これ大手の調査機関の調べなんすけど
量産の初期ってのは、試験的に動かし始めるので元々歩留まり悪いんですが、
量産の初期の段階で1チップだと、
歩留まり4%
要は96% 廃棄って話になって
初期なんでしょうがない部分あるんですが、これをチップレット化すると、21%に向上するというような試算を示していまして、立ち上がりのところからしっかりいけます。
日本では東京工業大学の栗田さんっていう特任教授が、
2022年10月に
特殊な技術でPSBというような呼び方するそうですけれども
チップレットの集積技術を開発したというふうに発表しています。 引用元:ニュースイッチ
じゃあ、どこの銘柄がこの恩恵を受けるのか?
1つはTOWAですが、
去年データセンターなどの効率的な運用を目指して半導体を一つにまとめる装置を開発した発表もしており、これがチップレットって話です。
もうメチャ上昇したので、ここから買えるかは微妙ですが、
他にもまだ出遅れてる銘柄が10個くらい上がるんですが、どこが有望か。。。
かなり疲れてきた・・
これ・・・タイピングするとすげー長くなりそうなんで、もうお開きにします。
まあ後工程も、微細化に向かっていろんな技術が出始めて、それに寄与する銘柄が多くなりますよってお話です。
他には、
三井化学の事は、2022年の記事で書いたな。。2ナノになると三井化学は必須です。
あとは、プローブカードの需要が増えてたりとか、
去年12月に「SEMICON Japan 2023」東京ビッグサイトで開かれて、今後の最新技術がどうなるかも分かったので、そこを書こうとか色々とタイピングしてる最中に考えましたが、そもそも1記事で全部書くのが無茶でしたね。
まあ、よほど気が向いたら続きを書きますが、各自で頑張って調べて下さい。
タイピングだけで1時間近くかかった・・・ 画像探したら、まだ時間かかりそう。。。 時間かかったので、ぜひ感想だけでもお聞かせください。では、では。
ちゃんちゃん。
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コメント
コメント一覧 (14)
ローンイマイ
がしました
半導体に関する記載、いつも以上に有益な情報が論理的にまとまっていて、
私の頭もアップデートされました。
半導体には水が必要不可欠というところには、以前から気付いていたのですが、
実際、どんな会社がそこの需要を享受しているのかが見つけられていなかったので、とても勉強になりました。
最近だと、日経半導体株指数、日本版SOX指数も気になるところですね。
そして、最後に一つ愚痴を叫ばせてください。
いろいろと買いたい株式あるけど、お金が足りない!!株価が高すぎて単元買えんわ!!
ローンイマイ
がしました
これからもブログ拝見させていただきます
ローンイマイ
がしました
ローンイマイさんすごすぎます!
ローンイマイ
がしました
これまでにいろんな記事を見てきましたが、やはり文句なしのNo1記事です。
野村マイクロは決算資料を見て面白いなと追いかけてみていましたが、それがマーケットでどんなインパクトを出すのか全然見通し持てなくてデモに留まっていました、、、。
記事を見て、調べて、マーケット見て、何を買わなきゃいけないのか少しずつ見えてきました!
デイトレードメインで、スイング〜はデモばっかりだったので、そろそろ実際に行動に移してみます。
あとは2023年にイマイさんの記事きっかけで自分で調べてみましたが、イマイさんの調査の深さに辿り着かない、、、
イマイさん流の情報収集を、どこかのタイミングで少し厚めに記事に書いていただけたらとてもありがたいです🙇
いつもありがとうございます!!
ローンイマイ
がしました
半導体関連は自分がメインで保持している銘柄なのでとても参考になりました。
HBMについては情報を追いかけている中で少しずつ理解している中で今年以降も重要になると思っています。
インテルについても記事にして頂きありがとうございます。
前工程・後工程は理解している内容ではありましたが、中工程の概念はこうして記事して頂くと確かにと思う事が多く大変参考になりました。
それにしてもSMCIの35%↑は強烈でしたね。株取引を始めて1年くらいですが、中々無い体験でした。
ローンイマイ
がしました
銘柄ナビでは限界を感じており、会社情報、各トップのコメントに注目が必要なところを教えて頂き、参考になりました。私も東京の方での展示会とか、行って情報を吸収したいのですが、遠い九州からは現実厳しいです。今回は情報元をリンクして頂いてやはり、米国の情報をガッツリとらないと先取りできないのかと痛感しました。また最新技術や情報を教えて頂けたらありがたいです。
ローンイマイ
がしました
半導体材料メーカーの友人から聞いていたのですが、洗浄装置はスクリーンが技術が一番いいという話を聞いて、自分なりにも調べて22年から保有しています。
半導体はボラ大きいので、日銀政策などには要注意ですが、伸びが大きくやめられないですね。その分喰らうこともありますが。(タカトリとか)
ローンイマイ
がしました
ローンイマイ
がしました
ロジカルにまとめられているため、半導体市場の近年の動きや、注目される技術等、素人にも大変分かりやすく、理解が深まりました。(文章のまとめ方も、読みやすく本当に勉強になりますので、この辺も実は教えていただけると嬉しいです。)
半導体関連では装置メーカー以外には、少し前にマクニカホールディングスを少し購入したところ、買ったタイミングもよく、今は含み益の状態ですが、これもいつまで持ち続けるべきか思案中ですので、今回の海外の半導体企業の決算を見ながら再度売り時を考えたいと思います。
ローンイマイ
がしました