どうもローンイマイです。


米株の決算分析
TSMCの決算からアップルの決算、ソニーの決算が読める事などを
を書くといいつつ、毎回そこまで届かず。

今日はこの後遊びに行くので、それまでの時間でタイピングします。

いつものように誤字脱字は適当に読み替えて下さい。

ざっと書く事を最初に決めておくと、

①TSMC決算から
大企業の銘柄では一例ですが、
決算が「好調」と予想可能できた
・アップル(10月27日決算)
・SONY(11月1日決算)

決算が「不調」と予想可能
・村田製作所(10月31日決算)
(前記事で私がショートしてると書きましたが)

と予想できた根拠を書こうかと。

ただ村田製作所は別に予想した訳じゃなくて、後から予想できたな・・と分かっただけです。


②あと決算の特徴が明確に出てたと前も書きましたが、
それで好不調の企業の決算予想が立つのと、かつ今後もその傾向が10-12月期、1-3月期と続くのも予想できたので、

③あと辿り着かないかも知れないので、最初に半導体銘柄について最初に私の中での結論を伝えると

アメリカの半導体の底はある程度見えてきたと思うんですが、
日本の半導体の底は全く見えて無い・・どころが、もう一、二段下落の可能性もありってのが、
11月4日に海外のエコノミスト誌を読んで思った私の結論です。

タイピングしていきますが、ここに辿り付くか分かりませんが、辿り付いたら書こうかと。

④海運の決算
ケミカルタンカー、LNG船がやはり好調だってので、私は11月4日に買いを入れました。
ここの説明までは多分届かないかな。。


この記事は2022年11月6日(日)14時50分くらいに書きはじめた記事です。

情報交換できる仲間を募る目的で書いてますので、

・真剣にやってる専業の投資家の方
・等価で情報交換できるような方
は、ぜひ連絡下さい。

参考に少しでもなったって方は感想をぜひお聞かせください。


全てローンイマイの日記で、個人の見解ですので、紹介した銘柄は決して推奨では無いので投資は自己責任で行って下さい。

コメントの際は、投資暦、投資スタイル、具体的なポジションを持ってる銘柄を記載いただけると助かります。



巨大IT企業 暴落

GAFAMと呼ばれる巨大IT企業

G:グーグル(親会社 アルファベット)
A:アップル
F:フェイスブック(現:メタ)
A:アマゾン
M:マイクロソフト

この5社で2021年末には時価総額が10兆ドル(約1400兆円)と東証一部全体の時価総額を抜いてました。

GAFAM

ところが、7-9月期の決算では、アップル以外は総崩れで、この決算だけでも、数十兆円分の資産が吹っ飛んでます。

年初来でも
グーグル 30%以上
メタ 70%以上
アマゾン 40%以上
マイクロソフト 30%以上
も下落してます。

アメリカ中央銀行のFRBは、インフレ抑制の為に
意図的に景気を悪くして株価も下落をさせようとしてるんだから当たり前と言えば当たり前です。

景気が悪くなると、各企業は歳出を抑えようとしますので、その時に一番最初に削られるのは、広告費になります。

①メタはFacebookなどの広告収入で
②グーグルもYoutubeなどの広告収入がメインなので、
即効で削られて即効で業績も悪くなるのは想定が付きます。

③マイクロソフトはパソコン市況が悪いんだから、Windowsのライセンス収入が減収ですが、
ただクラウドサービスのアジュール(Azure)は、42%増収で成長しております。
ドル高の影響を除けば前年同期では16%増でしたが、ドル高によるデメリットが大きくて利益を減らしました。

④アマゾンもドル高の影響を除けば19%増収だったんですが、結局ドル高によるデメリットが大きくて利益を減らしてました。
株価が下落したのは、Q4(10-12月)の年末商戦を含んだ時期が会社計画が市場予想を下回るとの観測から売られのかと勝手に想定してます。

ただし、アップルだけが例外でした。



アップル一人勝ちの理由

数年前までのスマートフォン市場は、
サムソン(韓)、アップルiPhone(米) 、京セラ(日)、Huawei(中)、Oppo(中)、Xiaomi(中)と玉石混交で、昨年まではサムソンが市場では1位だったんですが、

2022年現在では、アップルが他社を全て駆逐してしまいました。
そして今後はもっと差が開くでしょう。
スマホ市場


その理由は、高機能の半導体チップで他社の品質を圧倒したためです。

これって米インテルがダメになったのも同じ理由なんですが、

かつてパソコンの頭脳にあたるCPU市場で世界最大のシェアを握っていたのが、
インテルでしたが、

5年ほど前までは、インテルの後塵だったのが
アドバンストマイクロデバイス(AMD)でしたが、

2018年頃から両社の勢力争いに異変が起きて、インテルの勢いに陰りがみえて、その後にインテルはAMDに完敗しました。
(半導体の本とか読むとどこでも書かれてますので、詳しく知りたい方は読んでみて下さい。)

AMD-INTEL


サムソン(韓国)もインテルも工場(ファブ)を持って設計から半導体製造までを一気通貫で行う企業です。
samusung

一方で、アップル、AMDは、製造をTSMCに外注するファブレスメーカーです。
TSMCは、世界最大で最強の半導体のファウドリー(製造受託工場)です。

インテルは、いくら研究してもTSMCのような先端半導体が作れなくて、TSMCに外注しているAMDの半導体の質に全く敵いませんでした。

画像処理半導体のエヌビディアも、TSMCに外注してるんですが、
結局はTSMCと組んだファブレスメーカーが勝利してます。

世界のライバルは、TSMCの技術力に太刀打ちできません。
難易度が高いチップになると、メーカーはTSMCに頼まないと作る事ができません。

去年の10月にTSMCの決算前に、上昇する事を予想してTSMCの株を買う事を記載しましたが、
それはTSMCが値上げする事が分かってたからなんですが、

米個別銘柄 分析
http://loanimai-bigbust.net/admin/20211010-toushi-9.html

TSMCが値上げするとなると、外注してる企業はそれを飲む以外に方法が無いからです。

敏腕で知られるAMDのCEOリサ・スーは
AMDリサスー
それまで製造を委託していた米グローバルファウンドリーズ(GF)との契約を
違約金を払ってまで破棄して、2018年に委託先をTSMCに切り替えたのが、AMDの成功に繋がってます。

GFは元々は、AMDの製造部門で、切り離してファブレス企業になった経緯があり、非常に深い関係であったんですが、

台湾出身のスーは、技術開発でもたつくGFを見切って、TSMCと手を組みました。
GFも、インテルも、回路線幅7ナノメートルの壁を越えられないのを、いち早く越えたのがTSMCでした。

その結果、インテルに対抗するCPUの開発に成功し、ここからインテルの凋落が始まってます。

私は過去記事でインテルなんてショートしておけば良いと書いたのは、こういう理由からです。



巨人TSMCと半導体戦争

上記のように、半導体を受託製造するファウドリーは台湾のTSMCが図抜けた技術力を持ち
世界のどの企業も10年かけても追いつけないといわれてます。

まさに半導体業界の巨人です。
tsmc
以前も少し書きましたが、TSMCの株価は明らかに過小評価されてます。

そして、現代の基幹産業となったプラットフォーマーの心臓部にあたるのがデータセンターで、そしてその心臓を作る細胞が半導体チップです。

データセンター以外で大きなところの自動車では、最低でも30個、高級車で100個以上の半導体チップが搭載されてますし、EVが普及、自動運転が実用化すればそんなものでは済みません。

現在、米国、中国、EUの政府が5兆円以上の補助金を投じて半導体産業を支援する1つの理由は、サイバー空間での陣取り競争のためです。

後述しますが、
アメリカで8月にCHIPS法の成立後、
10月に中国に対する半導体製造装置の輸出規制は、刑事罰つきの強烈なもので、日本にも同じものを要求してきました。

2030年にはAIチップを搭載したロボット兵器、ドローンが当たり前と分析されていて、

2020年9月に黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス地方で起きたアゼルバイジャンとアルメニアの紛争は両陣営の半導体の戦いでした。

アゼルバイジャンとアルメニア


アゼルバイジャンとアルメニア2

勝敗を決めたのは、アゼルバイジャン側が投入した偵察ドローンで、アゼルバイジャンを支援した隣国のトルコ軍が国境の向こう側からドローンを飛ばし防御しやすいはずの山岳地帯で攻撃対象をピンポイントで爆破したからです。

そのトルコの背後にいたのはイスラエルと言われてます。

ドローン1

ドローン2



エヌビディア躍進の理由

エヌビディアは GPU(Graphics Processing Unit 画像処理装置 半導体)のリアルタイム画像処理に特化した演算装置、プロセッサの企業です。

NVIDIA

NVIDIA2


この企業が大躍進するきっかけたとなったのは、
AIの高速駆動と高速化は、CPU(※)で行うよりもGPUで行う方が高効率だという学術論文が2010年前半に多くだされた事から始まってます。

(※)CPU中央処理装置でパソコンの頭脳の演算処理装置

この学術論文以降から、それまでゲーミング用の画像処理が大半だったGPUが、データセンターで使われるようになって、データセンターという新しい市場に乗り出す事ができました。

元々画像処理だけを行っていたGPUは数学演算に特化した半導体の為、ひと昔前までは何でもCPUという半導体で処理してたのが、現在は数学的演算をGPUで処理して、その他の制御や処理をCPUで行う役割分担にした方が早く処理できるとなって、この半導体構成になり、

元々画像処理だけを行っていたGPUが、今はAIシステムへのデータ読み込み、学習などなどGPUに任せるのがトレンドで、

そんな理由から、エヌビディアの株価は、2015年頃に5ドル未満だったのが、2022年初には330ドルを超えて60倍以上になってます。

月足で見た株価チャート
NVIDIA-株価2

NVIDIA-株価3


一方で、当時CPUの王様だったインテルのデータセンターの市場は、エヌビディアに取られる事になったって事です。

その後に、CPUのシェアもTSMCと組んだAMDに取られていく事により、インテルはさらに凋落します。

そのエヌビディアも今年のBADな事は、GPUが使用されていたデータセンター向けでも、仮想通貨のマイニング向けの需要が今年大激減しました。
マイニング用

仮想通貨やってる方は、ご存じかも知れませんが、

ゲーム用のGPUは、仮想通貨の中でも主にイーサリアム(※)の採掘用(マイニング)の演算処理に使われてましたが、ビットコイン同様に昨年秋をピークに価格が急落したのもあり需要減退もあるのですが、

今年の9月15日からイーサの発行に演算処理による採掘作業が不要になる新技術方式に移行したためです。

※イーサリアムは、仮想通貨市場では、時価総額がビットコインについで2番目の大きさ

これがエヌビディアの今年の株価急落の1つの要因になってます。

以前も記載しまたが、エヌビディアは数年あれば株価は戻すと私が予想したのは、2年後の大統領選挙というものあるのですが、上記の半導体構成になって、

データセンター用のサーバー製造コストに占めるGPUの割合が年々上がってきていて、数年後には、GPUのコストがCPUを遥かに上回ると業界ではみられてます。

アマゾンのAWS,マイクロソフトのアジュールなどなどのクラウドサービスが高成長を続けていて、
その基盤となるサーバー内部でのGPUの比重が高まるというエヌビディアには追い風の状況であり、

今後もクラウドサービスは、AI学習による自動運転、メタバース(仮想空間)の需要は結果半導体需要に辿りつくからです。

ただし、エヌビディアはファブレス企業であり、その製造は全てTSMCに依存してる事は頭に入れておく必要があります。


話がそれたので、元に戻します。



TSMC決算から分かる事

アップルの決算が良いだろうってのは、TSMCの決算分析で分かったとツブやきましたが、


TSMCや半導体の詳細は以前に記事にしたので、そちらを読んで欲しいのですが、

半導体で分かる未来
http://loanimai-bigbust.net/admin/20220821-invester70.html

上記でも記載した通り、半導体は景気の先行指標であり、
製造業のもっとも川上にいるため、生産量が変動するタイミングがイチ早く分かります。

半導体は微細化が進んでおり、回路線幅が小さいほど高機能ですが、先端半導体を作れるのはTSMCが突出してます。

7ナノが今まで主流で最先端だったのが、TSMCでは今年から5ナノが量産体制に入りました。
(ナノ:10億分の1 xナノの数字が小さいほど先端半導体)

7ナノを生産できるのは、
TSMC(台湾)、サムソン(韓国)、グローバルファウンドリーズ(GF)(米)、SMIC(中国)、SKハイニック(韓国)

さらに細かい5ナノになると、
GF,SMIC、SKが脱落して、TSMCとサムソンの2社になり、

その先の3ナノの量産段階になると
TSMCだけになります。

TSMCの決算は、
7-9月は非常に良くて、大幅増収増益で、前年同期で48%増収、81%営業増益。
4-6月と比較しても、売上利益ともに10%以上伸びてます。

好調な理由は、
ハイパフォーマンスのサーバー向けPCが良いのとiPhone が非常に伸びてて

一方で、準上級品である7ナノを使ったスマホ、PCの伸びが鈍化してて
5ナノを使ってるPC向け、スマホ向けは非常に良かったです。

7ナノが4-6月と比較して減収になってますが、それに対して5ナノは絶好調と。

以前に記事にしたんですが、最新のチップ(今だと5ナノ)が積まれたアップル製品ってのは過去全部好調だと。

世界のパソコン出荷台数が前年比で15%減なんですが、
ただ1つだけ伸びてるメーカーがありました。

それがアップルでした。

なんと前年比で40%増にもなってる。
その理由が、新型のM2チップ(5ナノ)を搭載したMacBook Airがメチャクチャ売れてる。

非常に高性能です。
M2チップ

M2-2
macbook


ちなみに、iPhone 14 Proに、「A16 Bionic」というチップが乗ってますが、これはTSMCの最新ラインである4ナノを使っており、これは5ナノの進化版です。
A16

金額も高額ですが、一定以上の金持は多少高かろうが良いものが欲しいので、バンバン良いのが出ると買うんですよね。

これこそが、
TSMCのセグメント分析で、アップルの決算が良いと思った理由です。

一方でAMDは、リリースで売上見通しを下方修正してきて、

何が悪いかというとパソコン向けで、7-9月の売上を当初は伸びる予想が、前年同期比で40%減としてます。

一方でサーバー向け、データセンター向け、ゲーム向けは順調と。
今後の話は、11月1日の決算発表で詳細にするらしいので、データセンター向けが今後も良いかは注視です。

・・・と、前の記事にしようと思ってここまで記事を書いたんですが、
このAMDの決算も出たんで、そこは時間あれば後述します。

マックブックを除けば、パソコン向けは在庫調整はしてるようですが、需要に対して供給を相当絞って流通在庫を一掃する気なんでしょうね。それはそれで評価できるでしょうね。

今回でわかった事は、
今年から一世代前になってしまった7ナノを使ってるとあまり売れなくて、最新の5ナノを使ってると良く売れるし、そして利益率も7ナノよりも高いと。

そしてアップルの決算ですが、
MACパソコンは、過去最高の売上で市場予想を大きく上回って、iPhoneも健闘しました。

iPhoneの方は、売上高(426億ドル)で市場予想(427億ドル)で、未達ですが、前年同期比では10%増で、特にインドで過去最高の売上で、タイ、ベトナム、インドネシア、メキシコも前年比で倍増です。

ただし、10-12月期の予想は、増収率は減速すると予想してますが、粗利率は改善すると見込んでます。

これ以上詳細な銘柄分析すると長くなるので、この辺で止めますが、
日本株でどのセクターが伸びそうかを判断する上では、参考になると思うで各自でやって下さい。


ソニー好調の理由

ソニーグループが好調なのが分かった理由は、

ソニー


TSMCの決算発表の中で、上述の理由で7ナノの製造ラインが空いてきてると話しております。

何が言いたいかというと、
ソニーのドル箱のゲーム機器プレイステーション5は7ナノ半導体を使っており、

半導体不足で、PS5が作れて無かったのが、7ナノラインが空きが出てるという事は、PS5の増産体制に入れたって事です。


PS5

今回のソニーの発表でも、PS5の生産拡大により会社計画を上方修正しましたが、

生産拡大のメドがついたのは、TSMCの製造ラインが空いてきたってのが理由なはずです。
(ソニーの決算でそんな事は言ってませんけど、TSMCの決算発表で分かる話です。)




村田製作所の決算分析

通期の業績を下方修正してきてます。

営業利益が
4420億円→3990億
に10%弱に下方修正し、8%弱減益見通しとなった。
7-9月の営業利益率も25%⇒22%に低下です。

為替差益で1200億円でてますが、生産が落ちた事により1400億円のデメリットで帳消ししてます。

この生産が落ちた理由が、
中国メーカーのスマホがダメになってると。
上述した通り、はっきり言って、5ナノ半導体を使った iPhone 以外はスマホはボロボロです。

当初の見通しはスマホの生産は第二四半期から回復する前提で企業収益の見通しを立ててました。
それが大幅需要減で、円安メリットも全部飛んでます。

主力製品として、積層セラミックコンデンサという米粒よりも小さい電子回路の中で沢山使われますが、

部品の需要予測で、

・スマホの需要予測が著しく落ちていて、
 4月時点:13億7000万台が
10月時点:10億9000万台まで、

半年前の予測から3億台近く21%近く下落するとの予測を出してきていて

パソコンの需要予測は、
・ 4月時点:4億8000万台が
・10月時点:4億4000万台
 で9%下落。

自動車の需要予測は、
・ 4月時点:8400万台が
・10月時点:8200万台
 で2%の微減

 ただしそのうち、EV自動車に関しては横這い
EVだけは、伸びてるという事です。

まだ語れますが、終わらなくなるので次に進みます。


アメリカの半導体規制

ここが今後投資していく上で一番重要なんじゃないかと思うんですが、、、時間が無いのでサラっと。

正直、個別銘柄のファンダだけじゃ株価は決まらなくて、大きな影響は金利がどうなるかです。

あと半導体銘柄に関しては中国への半導体製造装置の輸出を制限を発表してる影響が大きくて、この規制を受けて、米半導体大手が業績見通しを下方修正してますし、

最初は、軍事転用可能な半導体、半導体製造装置はダメって話から拡張していって、
スーパーコンピューターに使えそうなのは全部ダメだと。

理由はスーパーコンピューターが「極超音速ミサイル」を設計する有力な手段になっているという事です。

極超音速ミサイルって現在迎撃手段が無いので、もし核を搭載されて中国や友好国のロシアがアメリカ本土を直接攻撃をやったら迎撃できないんです。

但し、この規制はムチですが、アメは当然あって、それはチップス法です。

8月7日に法案が通り、8月25日にバイデン大統領がサインをした
CHIPS法(CHIPSおよび科学(CHIPSプラス)法 「CHIPS and Science Act」)は、

chips法
中国に輸出してはダメって法律では無くて、
中国でモノは作ってはダメって法律で、

そしてアメリカに戻ってきたら、そのうちの相当額をアメリカ政府がお金だしますよって法律です。
今後5年間で半導体メーカーに527億ドル(約7兆1000億円)が提供されるんですが、1つの工場に200~300億円くらい補助するので、十分な金額です。

補助金を出す企業は来年3月ごろに公表される予定なので、注目です。

中国にも工場を持つTSMCは、中国への禁輸措置について1年間の猶予措置を貰って「影響は限定的」としてます。

10月26日には、韓国半導体メモリーのSKハイニックが設備投資の大幅縮小計画を発表したりと、今は一時的なのかは分かりせんが、株価は反発はしてます。

10月7日にアメリカ商務省が発表した
中国を念頭にした半導体関連製品 輸出規制 強化措置は、
影響範囲は、高性能半導体の設計・製造、チップを組み込んだ製品の販売、アフターサービスと広範囲です。
しかも、個人に対しても規制をしました。要は人材に対してです。

これが強烈で、中国はすべてのスーパーコンピューター、データセンターで必要となる半導体を世界中どこからも調達できなくなると

半導体製造装置メーカーのアプライドマテリアルズは、10月に第4四半期の売上予測を4億ドルほど下方修正したのは、この規制措置が理由です。


図は、日経電子版より
図表(米国、対中半導体規制に追随求める 日本など同盟国に)

図表(米国、対中半導体規制に追随求める 日本など同盟国に)



11月1日
米国、対中半導体規制に追随求める 日本など同盟国に
半導体規制


有料版なので内容は全部公開出来ないですが、

その適用範囲で、半導体製造装置そのものは当然ながら、設計ソフト、「人材」まで含めて許可制と。

商務省は許可申請を原則拒否で、規制対象の中国事業が事実上できなくなる。
違反すれば行政処分と刑事罰だと。

それで先日、米紙ウォールストリート・ジャーナルが報道したのが、
10月にアプライド・マテリアルズやKLA、ラムリサーチが人員を中国から引上げました。

そして、西村経産相は11月1日の記者会見で、
対中規制は「米国とコミュニケーションを取っており、それを踏まえて国内企業にヒアリングしている」と語りました。


その後、
11月4日(金)記事では、「意見交換行っているが、詳細控える」

ロイター-半導体


と出てます。

これは、日本にも同じ事をやろうとしてる可能性が高くて、
それに応じない場合には、制裁だと。

こんなのが表に出たら、半導体株が軒並み下落する可能性があるから詳細は控えてるんでしょう。

この辺りは、アメリカの半導体株には株価に織り込まれましたが、日本の半導体株に織り込まれてません。・・・というのが、私個人の意見です。日本はCHIPS法の恩恵も無いのに。。。(ハズレても知りません)

勿論、どうなるか分かりませんが、私は日本の半導体銘柄と、それに関連する銘柄は全部手放しました。

ただし、アメリカの半導体に関しては、そろそろ底だと見てます。
それはCHIPS法による補助金もあるからです。

それは、11月1日にAMDの決算からそう読み取とりました。
(ここを書く時間ないので省きます。)

アメリカの半導体のアナリストによると

「TSMCやサムソン、インテルなど、現在中国で事業を展開している多国籍半導体メーカーは、中国での製造を約1年間継続する許可を米国から得ている。その後は中国での事業を段階的に縮小することを余儀なくされる可能性が高い」

「中国国内で製造を行う中国以外の多国籍企業は、現在短期的な救済措置を施されていても、最終的には中国で稼働を継続していくことが難しくなるだろう。継続的に技術向上していく力がなければ、中国拠点の施設は結局のところ競争力を失い、徐々に衰えていく市場に対応することになる」

アメリカは中国との半導体戦争に対して本気です。

追記:
11/6 下記のような日本半導体にプラスになる記事も出てます
次世代半導体



7-9 決算の傾向

◆7-9月期の決算として大手で注目を浴びてて良かったのは、
・ソニーグループ
・信越化学工業
・アドバンテスト
・レーザーテック
・オークマ
・コマツ
・ローム
・三菱自動車
・住友林業
・日本たばこ
・Jパワー
・TDK
など

信越化学

信越化学は、世界最大の塩化ビニルメーカーで凄く良い決算で、PERも9倍代で割安なのに、初期の株価の反応はマイナスです。

この会社は、現会長の金川さんの力で成長した企業で、超優良企業ですが、今回の決算でも、営業利益率が前期38%で、1年前の前期31%から大きく上昇してます。

こういう優良企業は長期で見ればまず株価は戻ってきます。(ハズレても責任持ちませんけど)
ただ時価総額が6兆4000億円もあるので、株価倍を目指すような銘柄では無いですけどね。

信越化学の決算は前半なんで、ここを分析するとちゃんと米国で稼げてるねって事で、米国売上の比率が高い銘柄が連想買いされて、その後やはり決算が良いとなるんですけどね。

コマツも米国のキャタピラーの決算が良かったので、まあ良いのは分かるねと。
コマツならば資源開発現場での無人のブルドーザーの世界じゃ独壇場だし。

アドバンテストは4-9月期は純利益が倍増です。
ただアドバンテストは、現状の半導体の市況を分析すると個人的には半導体銘柄の中では勧めません。


◆決算が悪かったのは、
・村田製作所
・ファナック
・京セラ
・シャープ
など

3社に1社が上方修正してる中で、
ファナックはNC(数値制御)装置で世界シェア50%ですが、下方修正で営業減益でした。
中国の受注高が、スマートフォン関連の設備需要の減速で、先行きも減る想定です。

中国の執行部は、マーケットフレンドリーでは無いと思われますので、尚更今後の反応は悪いでしょうね。中国ビジネスは完全に逆風と見るべきでしょうね。

今回の決算でハッキリと傾向として見えるのは、

グローバル企業でも、
中国で稼いでる企業 よりも、
欧米、特にアメリカで稼いでいる企業の決算が良いです。
(一応いうと、中国で稼いでる企業でも、例外もあります。)

これは、欧米では、消費者物価(CPI)と卸売物価(PPI)の乖離がさほどないので、
要は「値上げ」がし易いって事です。

グローバル企業でも、その企業の製品を値上げしようとも、どうしても使いたいっていう「オンリーワン」企業は、値上げが容易だって事です。これが顕著に出てました。

グローバル企業では、決算が良かったのは、
売上の中心が欧米、オンリーワン製品を持った企業、
要はグローバルニッチ企業。例えば既に挙げた大阪チタニウムはまさにそうですね。

悪かったのは、中国が売上の中心。
上海ロックダウンもあるのですが、
ここを詳細に記載しようと最初思ったのですが、時間も無いのでこの辺で。


この先は図表入りで私が分析してた内容の一部をプライベートモードに記載します。
図で見ると一目瞭然です。

あとは、私の今後も期待のおススメの銘柄も入れておきます。






では、では。

よい日曜日を。

ちゃん。ちゃん。

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