どうもローンイマイです。

3連休最終日の日曜日

AM2:30・・今日も遊びに出かけてくる予定ですが、寝る前なので眠くなったらタイピング止めます。


前記事にて

勝てる銘柄選び
http://loanimai-bigbust.net/admin/20220918-invester72.html

>「欧州危機」はホントに起こるんじゃない?」がすごく知りたいです。

とのコメント 米国のインフレと欧州のインフレって全然原因が違うんですが、これ話すと長くなるなぁ~と思いつつタイピングします。


さて、日経平均は22日の終値27150円から、23日の日経先物で26400円と700円以上の下落です。これを引きずって、26日のマーケットが開く事になります。

日経_0922

日経_0923先物


しっかし・・キッシーが日本株に言及すると下落するのは、もうお家芸ですねw




1年前の9月下旬から10月上旬まで日経平均が8連続下落しましたが・・・
防衛費を何かと増して見せたり、税金でやろうとしたりと、緊縮財政を止めない限りは財務省の傀儡政権としてしか見られてないんだって。

本田悦朗さんは、財務官僚ながらもアベノミクスを主導した一人

この記事は9月25日(日)AM2時30分ごろに書きはじめて、そこから40~50分後くらいにUPした記事ですので、その前提で読んで下さい。
(記事時間は、NEWマークが付くように、適度に最新時間にしてます)


全てローンイマイの日記で、個人の見解ですので、紹介した銘柄は決して推奨では無いので投資は自己責任で行って下さい。

コメントの際は、投資暦、投資スタイル、具体的なポジションを持ってる銘柄を記載いただけると助かります。



情報源

何度か書いてますが、日経なども一応読みますが、私の場合の主な情報ソースは海外のクオリティペーパーと言われるエコノミスト誌が多いです。

挙げてる数字は、その情報を記憶でば~っと書いてる事が多いので、間違ってるかも知れないので最終は自分で調べて下さい。

世界経済とか海外の投資情報も含めて詳しいとか言われる事があるんですが、海外のエコノミスト誌を継続的にずっと読んできた知識ってだけで、1記事だと点の知識が、徐々に点と点が繋がってくるだけで、何か能力が優れてる訳では一切なくて、何年間も毎日読んでりゃ誰でも詳しくなります。

あとはそのセクターの業界紙を読むのも好きなので、例えば、1ヵ月くらい前まで海運株の投資をやってたんで、「日本海事新聞」とかは目を通してました。

これも業界紙読んでると誰でもその業界に詳しくなりますが、有料なんでお金払ってまで読みたくないってだけなのかと。

ただ、投資どうこうってよりも、単に好奇心から始まって好きで読み続けてるだけです。

8年くらい前からよく経済記事を書いてますが、だいたいが海外の情報から気になったのを自分のフィルターを通して自分の言葉にして自分の感想も加えて記事にしてるのに過ぎません。

それをやってる人が少ないのと、かつ風俗体験サイトに経済記事を書くってなるともう誰も居ないでしょ(笑)


さて、今週(9月20~23日)も相場は色々とありましたので、「欧州危機」の話の前に軽く触れてみます。



為替介入

後述しますが、9月22日AM3時過ぎ FRBの0.75%の利上げ発表があり、
同日 15時30分から 黒田さんの会見で、その最中に、 どんどん円が売られてドルが買われて、一時146円近くまで・・

doll-en


そして、政府(財務省の財務官)は円買い・ドル売りの介入をしたって流れです。

「口先だけかと思ってたら、、ホントにやるんかい・・・」と。

1998年ぶりの為替介入だそうです。
鈴木俊一財務相は「投機による過度な変動が繰り返されることは決して見過ごすことができない」と言ってますが、詳細は一切示されてないですが、「兆円単位」でしょう。

アメリカはじめ通貨当局同士は当然合意してるはずですが、協調加入じゃなくて日本の単独介入のようです。

基本的に為替介入の効果って3営業日程度ですが、円売りをまたやってきたら、同じ事を繰り返して、
「円売りして、ドルをロングしてムダだぜ!」
って事を示すためにやってます。

FRBの利上げ、日銀の緩和継続なので、日米の金利差が拡大する事を知った上での発表で、
「ここで円が売られるだろうから、ここで円買い、ドル売りをやるぜ」
って事は、政府、日銀、財務省の財務官は合意してやってるはずです。

その上、3連休なのでここで放置したら、そのまま円安が加速するのが見えてたからなんでしょうね。
1ドル145円代から押し戻したので、今後はこの145円付近が意識される水準ってなるんでしょうね。

米国経済が悪化してインフレ抑制されれば、円高ドル安と真逆の動きになるので、それまで介入する事でつなぐって事かと。

外貨準備って約185兆円くらいですが、すぐに使える外貨って10兆円くらいで、
いつまでも続ける訳にも行きませんが、とにかく今は米国のインフレが収まるまでの時間稼ぎの為にやってるって事でしょうね。


日銀としては、日本は景気が弱いので、緩和してマネーが回りやすくしてるとのヘッジにファンドなんぞに儲けさせる訳にはいかないってのもあるでしょうね。



日銀 vs ヘッジファンド

相変わらずの円安悪玉論が日経をはじめ、各局の報道でもされてますが、

日本の金利が上がる事にベットしてるヘッジファンドがいるんですが、要は空売りで、日本国債を借りてきて叩き売ってます。
国債の価格が下がると買い戻すことでボロ儲けする事を狙ってます。

金利急上昇にかける取引を「ウィドウ・メーカー・ディール」って言うんですが、

たとえば、ブルーベイ・アセット・マネジメントってヘッジファンドは、これを6月くらいからやってます。

ウインドメーカー


だいたいが、日本銀行に為替の責任は無くて、FRBであれば責任があるのは「物価の安定」と「雇用の確保」だし、

日銀総裁の黒田さんも毅然と「日本はインフレ率が低すぎるから、利上げなんて出来ないんで。だから円安なんだろと。そんな為替なんてのは、財政政策でやってくれと」
日銀は関係ないから、コストプッシュ型インフレが問題なら、財政政策でなんとかして下さいと。

ごくごく真っ当な事を言ってるんですが、

「日銀が緩和を続けているから円安が進行して、物の値段が上がって困っている」と政府の財政政策の失策を、日銀の責任にして完全なスケープゴートにされてます。

介入後も消えぬ円安圧力


日経-マイナス金利は日本だけ


その辺りを日本の政治的な日銀への圧力を見越した上で、ヘッジファンドは「日本銀行が9月に政策を転換する」と断言して空売りを継続してきた訳で、

日銀の黒田さんは当然そんな事は分かってて、粛々とコアコアのCPIがまだ低いんだから金融緩和を継続するよ!って事です。


だいたい5%の消費税から10%なんぞにしてなければ、とっくにデフレは脱却してた訳です。

まあ日本はそもそもインフレですら無いんだが。ここで緩和を止めれば、再度デフレ地獄に戻るだけです。

これでアホな緊縮財政の総裁がなれば、その時はヘッジファンドは徹底して空売りして大儲けするよね。



値上げラッシュ

WTIの原油価格は、3月頃に130ドルにタッチした頃に、「期先」の12月に決済取引は70ドルくらいなんだから、年後半には落ち着くと記事でも書きましたが、

原油価格と米中の軍事戦略
http://loanimai-bigbust.net/admin/20220312-starlink2.html

もう80ドルを切るところまできてます。

WTI


ただし後述しますが、欧州の「天然ガス」はまた別です。

とはいえ原油価格が下がろうとも、輸入物価が上昇してる以上は値上げはされます。

・日産「スカイライン」原材料高で5%値上げだし、
・すかいらーく、ガストなども原料高で10月に再値上げ 
・食品も値上げです。

相次ぐ食品値上げ


私は普通に値上げするのが、企業の収益を押し上げて、最終的に給与が上がるのが、デマンドプル型の良いインフレに繋がるんだから、やれよ!と思ってるんですが、

「企業は、内部留保があるから値上げするなみたい」な事をTVで言ってた人を見たんですが、これって丸っきり会計の分からない人の発言であって、

PL(損益計算書)とBS(バランスシート)の関係が分かってないんで、
内部留保はBSに利益剰余金として移ってるので、利益剰余金は配当くらいしか使い道が無いので、内部留保をコストで被るとか従業員の給与として払うとか会計上無理なのが分かってないんでしょうね。。

貿易赤字1


これも酷いニュースで、
貿易赤字とか気にする必要なんてなくて、経常収支が赤字じゃなきゃ全く問題ないだろ。

とにかく赤字を印象付けて増税したいんだよなぁ。。。



米フェデックスの急落

物流大手のフェデックスが24%も急落し40数年ぶりの最大の下げになりました。

フェデックス


通期の利益も見通しを「撤回」しちゃったのが衝撃でした。

フェデックスNEWS

6~8月期(Q1)の予想1株利益も市場予想を大きく下回って、物流ですから世界の出荷である需要を現すので、世界的に需要が低迷してる証拠となってしまいました。

特にアジアで中国のロックダウンも影響してて、世界景気を写す先行指標でもあって、過去もフェデックスが減収した時ってアメリカで景気後退に陥ってる事が多くて、セクターとしては輸送とか倉庫の業種に入りますが、コロナ禍で雇用回復を牽引したのは、輸送、倉庫でした。

アジアから西海岸行きの航空運賃が前年比で80%も下落した事も、さらに利益を押し下げる結果になりました。

あと、自動車のフォードは、9月20日に12%以上下落して、7~9月期の部品などの調達コストが、インフレの影響で10億ドルも増えて利益圧迫要因と。ただ見通しは据え置いてます。



中央銀行ウィーク

今週は各国の中央銀行の発表が相次いで、中銀ウィークでした。

9月22日AM3:00 アメリカ(FRB)が3回連続の0.75%で(通常0.25%の3倍)の利上げを行いました。

これでFRBの政策金利の誘導目標は3.00~3.25%になりました。

その発表後には、プラスだったアメリカの指数はどんどんマイナスに・・

私は以前も記載したベア型ETF(株価下落で上昇する)を買い増して寝る(笑)


過去、経験が無いスピードです。
かつQT(量的引締め)も行ってます。


1.0.%への  利上げ確率 17%あった中での、0.75%なんだから、ポジティブに捉えても良いじゃん!って気もするでしょうが、


今回ネガティブに捉えられたのは、次回11月の会合も、0.75%の利上げが有力である事と、

一番の問題は、政策金利(FFレート)の見通しで、7~8月前半頃は年内に3%後半、23年中にも利下げか?と市場が判断して米株は上昇してたんですが、


◆PCEコアデフレーターの目標
(=食品、エネルギーを除いた、個人消費支出)
22年末 4.5%
23年末 3.1%
24年末 2.3%
25年末 2.1%

◆FFレートの見通し
22年末 4.4%
23年末 4.6%
24年末 3.9%
25年末 2.9%

失業率見通し
23年末4.4%(前回3.9%)

と、23年末の金利が4.6%(★)ですから、24年になるまで、利下げはあり得ないという見通しを出した事で、マーケットは非常にネガティブに捉えられました。

NYダウは3ヵ月ぶりの安値で米2年物国債利回りは一時4.1%と15年ぶりの水準に上昇しました。

個人消費支出(PCE)価格指数はもう今年の中間選挙は無理なんで、
PCEコア24年末 2.3%を目標として、金利を調整するのは、2年後の大統領選挙の為でトランプさんに負けないようになんでしょうから、その為には、23年末の政策金利は4.6%だって事と解釈しました。



世界の機関投資家の視点

上記数字を見る際なんですが、

実質政策金利= FFレート - PCEコア

となり、この実質金利が1%上昇すると、S&Pで14%下落するってデータが出ていて

世界中の機関投資家はこの実質政策金利を見てアセットアロケーション(資産配分)の判断をするんで、当然アメリカ株の割合を減らすんで、すなわち米株は来年にかけても下落する可能性大だよね?ってのが個人的な予想です。

この事は覚えておいて損は無いです。

具体的には、MSCI(世界の株式市場のインデックス)を減らすんですが、日本株も1割は入ってるんで、日本株にも多少の影響はあるでしょう。

MSCIの先進国株指数は今年すでに2割下落してます。

なので、米株はベア型ETF(3倍)は、今後も押し目(米株が上昇した時)で買い増していくのが個人的な戦略になります。

(ハズレても、一切の責任は持ちません。このFFレート、PCEコアの数字が変化すりゃ、こちらも戦略変えます)

先日日本も物価指数が発表されて上昇してましたが、日本のPCEコアは0.7%くらいです。
この内訳は、財が上昇していて、普通の小売り価格などになります。
アメリカと決定的に違うのは、住居費やサービス価格はさほど上昇してません。

FOMCでのFRBパウエル議長の会見での発言は
「ソフトランディングは非常に困難だ」

「(引締めが)景気後退につながるのか、それがどの程度になるのか、誰にも分からない」

「住宅市場が利上げに反応して減速」

「労働市場の冷え込みを示す兆候はほとんどない」

だいたいが、前にも記事にした時(※)と同じ発言なんですが、
要は「景気後退しようが、インフレを抑える方が優先だぜ」って事を言ってます。

(※)FEDとケンカするな


FOMC前に色々とニュース見てたら、証券会社の人なんでしょうが、平気で楽観的なコメントしてたんですが、

証券会社らしいポジショントークしやがって、これ見て楽観した株初心者が日経やらTOPIXやらのETFでも買い進めたらどう責任取るんだよ!

8月のジャクソンホールの発言聞いたって、今回のFOMCで楽観的な発言なんてする訳ねーじゃん!!

先日も記事に書きましたが、私が買ったのは、米国株が「下落すると上昇する」と、ベア型のETFを2種類を買ってます。
要は、アメリカ株が下げるって方にベットしてます。

このベア型ETFが、9月は調子良いだろうと前回も記事しましたが、
やはりメチャクチャ調子良い(笑)(=米国株が調子悪い)

NY

S&P

NASDAQ


VIX
(こんだけ3指数、下落してもVIXは30程度でまだまだって事ですね。)

米株は、FFレート、PCEコアの数字、VIXなど幾つかの指標をチェックしながらになりますが、1年くらいはベア型オンリーになるかも・・とさえ考えてます。もし株価上げてきたら買い増しチャンスくらいの予定。

政策転換などがあれば、あとはフレキシブルに動くだけです。

日本株は個別株で業績が良いであろう銘柄をロング(買い)を幾つか持ってて、
他は日本株も一部は個別株はショート(売り)もする事と、あとは、米株の方は下落にベットしてる感じです。

ロシアがイギリスを核で恫喝してますが、ホントにどこかで戦術核でも使ったらホールドしてる日本株がダメになっても、尚更こういうベア型が全部ヘッジになってくれます。

ただし、来年中頃以降か再来年か、大底を付けたらレバナスみたいな(自分の中の候補は2つ)のに、全力買いのチャンスがくると考えてます。

それは、米株は株価はすげー下げても、「何年かの長期」では株価は戻るとは個人的には見てますが(過去1度も戻らない事は無かったし)、

大統領選挙は2024年の2年後にはあるんで、アメリカ国民の資産の半分は株と投信なので、そうなると政府が政策的にサポートするんで、下手にお金バラまくよりも株価上げた方が喜ぶんでね。

なので、2023年相当下げても、2024年の10月の大統領選挙までにはそれなりに戻すだろうとの読みです。

先日、エヌビディアの事を記載しましたが、2年あれば戻すのではと記載したのはそういう理由です。

まあ、CHIPS法で14ナノより微細だと実質的な中国への輸出禁止なんだから、もう当面はダメでしょうが(笑)

CHIPS法とか触れだすとまた長くなるので触れずに進みます。


世界の金融政策

米国以外だと、

英国は、イングランド銀行(イギリス中央銀行)も0.5%(通常の2倍)を2回連続で年2.25%として、利上げは7会合連続です。かつ、過去の量的緩和で買い入れたイギリス国債の売却にも踏み切ります。

なにせ英国はCPIの上昇率が7月で前年同期比で10%を超えて、8月もガソリン価格の値下げりでも9%後半で、トラス新首相は「物価を2%目標に戻すあらゆる措置をとる」と声明文を発表してます。

ECB(欧州中央銀行)は、9月に0.75%の利上げを決めていて、ユーロ圏のCPIも8月に9.1%とインフレが加速してます。

スイス中銀も-0.25%から8年続いたマイナス金利政策から+0.75%へ引上げしました。

わが国は、日銀の黒田総裁は9月22日 大規模金融緩和を維持する事を発表しました。
緩和を継続してるのは、これで日本、中国かと。
中国は景気が悪化してるので、そりゃやるぜって話と、

日本はインフレ率は2%くらいで、コアコアだと0.5%くらいと低いからです。

あと、ブラジル中銀はいち早く21年3月から22年8月まで続けた利上げを停止して据え置きと、あとは減税してます。


参考までに主要国のGDP、金利、インフレ率、失業率などです。

世界のインフレ率-all


欧州危機 世界景気の地雷

やっと本題へ(笑)

欧州危機


前記事で、「アメリカと欧州のインフレは別物で欧州危機はホントに起こるんじゃない?」と記載したら、それを知りたいとコメントあったので少し記載します。

どうも、ニュースやら見てると、アメリカと欧州のインフレが同等の印象に感じるし、会社で株やってる人が米国と欧州のインフレを一色単にして話してて私に意見を求めてきたんですが、

米国のインフレと欧州のインフレって全然質が違います。

【米国のインフレ】
米国のCPIでコア(エネルギー、食料品などを除く)が高かったんですが、
インフレの大きな要因なのは住宅で、米国のモーゲージローン(住宅ローン)金利が去年2021年はメチャ下がってるので、住宅販売が急増してると記事にしましたが、

超絶節税とウッドショック 2021年7月記事
http://loanimai-bigbust.net/admin/20210718-woodshock.htm

コアのCPIの1/3が住宅価格が占めてるんで、今年にインフレを抑える為に住宅ローン金利を3%→6%とバカ上げした事により販売件数はメチャ落ちたんですが、住宅価格自体は全然収まってないのは8月の時点で分かってました。

感覚的に住宅ローン金利だと日本ではせいぜい1%くらいなので、5000万円の物件で支払総額で5700万円くらいですが、6%となると支払総額は1億円を超えてしまいますので、そりゃ買わないよねと。

住宅価格は下落するのに1年はかかるのが普通です。
この辺りは、ケースシラー住宅価格指数 を見ると直ぐに分かります。

CPIは、発表前に住宅家賃しだいかな・・とツイートしたのはそういう意味です。

過去記事でもデマンドプルとコストプッシュインフレの説明をした事ありますが、

米国は、CPIの結果を見ても雇用とか強くて賃金も上昇してる「デマンドプル型」(景気向上による需要増)「良いインフレ」であって「景気が良い」んであって、資源だってシェール大国の資源輸出国でもあり、

景気を抑制する為に金融引締めをやってるんですが、米国民には、この2年の金融緩和と株高により蓄えた金融貯蓄があるので、未だに消費はプラスで伸びてますので、引締めが利いて景気を抑制させるのにもそれなりに時間がかかります。

8月にアメリカ株が下落して喜んでたFRB高官がいますが、こういう意図だった訳です。


【欧州のインフレ】
ところが欧州は、資源をロシア依存してて資源価格の高騰による「コストプッシュ型」(生産コスト上昇)「悪いインフレ」であって、「景気が悪い」んであって、景気過熱の需要増のインフレじゃないんだから利上げしたところでインフレが止まる訳じゃないし、それを分かった上で他の手段が無いからやってるんで、

景気が悪いのに利上げするんだから、スタグフレーション(※)のリスクがあるんで、欧州でイタリア、スペイン、ポルトガルみたいな財務が良くない国は金利もメチャ上がってて、デフォルト懸念すらでてくる可能性だってある。

(※)インフレと不景気のダブルパンチ

日本の場合は、ロシアのエネルギー依存率って5%程度なので限定的だけども
欧州はエネルギー全体の15.4%をロシアに依存してました。

内訳は、
原油 3.3%
石炭 2.7%
天然ガス 9.3%

このうち原油、石炭はロシアから輸入しないと決めた訳です。

この欧州に行かなくなった分のエネルギーを、中国、インドはロシアから安く買うと。
そして中国、インドが買わなくなった中東などのエネルギーを、欧州は輸送費含めて極めて高いものを買うと。

なんじゃそりゃと、全然、制裁にもなってねーし、意味ね~~じゃんと。
それで欧州はインフレになっちゃってると。

何をやってるだか訳が分かりませんし、誰が制裁を受けてるんだか・・・

こと天然ガスになると、他から輸入するとインフレは2.5倍のペースで加速すると計算されてます。

パイプラインで安価でロシアから輸入するために直で繋いでた訳で、ここをLNGで液化して運ぶにも施設を作るにも時間もお金もかかるからすぐに出来ない。

そして冬にかけてロシアはもっとイジメてくるでしょうから、もしもホントにロシアの欧州のパイプラインが止まったら・・
と考えたら、今年後半から徐々に始まって、来年には「欧州危機」が起こったって不思議じゃない。
ってのが、

私の「欧州危機はホントに起こるんじゃない?」の真意です。



証券会社のポジショントーク

ホントに欧州危機が起こるか何て誰も分かりませんが、「その可能性が一定確率である時」はそれに向けた準備をするのが自分の財産を守るために必要だと私は個人的に考えてます。

今年1月から、ロシアのウクライナ侵攻がもし起こったら?どうポジョシンを組めば良いかも記事にしてきましたが、

2月上旬~中旬頃って、「そんな損するような事はプーチンはしない」とか、証券会社の人と思える人が散々テレビで解説してましたが、彼らってポジョシントークが酷くて、この後は日本株が上昇するとか平気で言ってたし、証券会社は売買の金額によって手数料を得ますので、投資を控えられたら利益を得られないからね。

証券会社のアナリストレポートの通りに売買すると6割以上の確率で負けるという実験データがあります。

証券会社のアナリストが書くレポートは時価総額が一定以上の中~大型株が中心で、証券会社の営業マンもそれらレポートを用いて顧客に大型の売買を推奨します。

投資金額が大きく、頻繁に売買が成立する大型株の方が多くの手数料を稼げるので、小型よりも大型を顧客に推奨するからです。

前記事にも書きましたが、

勝てる銘柄選び 
http://loanimai-bigbust.net/admin/20220918-invester72.html

我々のような個人投資家が「中長期」でポジョシンを持つべき時の調査に注力すべきなのは、情報の少ない時価総額の小さい銘柄で、早い段階で投資を行い、その銘柄が大型株になり、多くの投資家が注目するようになった時が売却のタイミングであり、決してその逆では無いって事です。

「短期のスイング」の場合は、いつ上昇するか分からない銘柄じゃなくて、「今ある優位性」に投資すべきです。

今まさにニュースになってるような銘柄って事です。例えばコロナからの再開のリオープン銘柄とかね。

そしてスイングでは、テクニカルが悪化したと思ったらサッサと利確して手じまう。
悪化したと見せて、また上昇して強そうだと思ったら再度付いていけばいい。


またも長々とタイピングしてしまった。。

残りの日曜日を有意義にお過ごしください。


私はデートに行ってきますw

ではでは。

ちゃんちゃん。