どうもローンイマイです。

Amazon の kindle でまとめ買いするとポイント還元が大きい時のセールをたまにやってるので、その時にまとめ買いして、まだ読めて無かった漫画本を読んでたりしてました。

ゴルゴ13

女子柔道


ブルーピリオド


ずっと読んでたら疲れたので、その休憩に記事でも手短に書きます(笑)

Twitter フォロワーもさほどいないのに、詳細のクリック数とかをチェックしてみたら、ツイートしたのを見てる人が沢山いるだなぁ~と思うこの頃。

しかし・・あれ見ても真意なんて一切理解できないじゃないかな~とも。。
文字数の限られたTwitter では、真意と違うようと捉えられて、炎上したりが沢山あるでしょうね。。


そのうち等価で情報交換したいって人も増えてくるといいなぁーと思って、
放置でも良いんでしょうが、ツイートした内容の真意も含めて記載しておきます。

この記事は9月4日(日)14時40分ごろに書きはじめて、そこから30分後くらいにUPした記事ですので、その前提で読んで下さい。
(記事時間は、NEWマークが付くように、適度に最新時間にしてます)




アメリカ爆下げの原因

8月26日(金)夜遅く(日本時間)アメリカ ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長のタカ派(利上げに積極的)発言で、完全にマーケットは「買い」から「売り」に180度転換しました。

この日の相場はNYダウで1000ドル超の急転直下の爆下げ。
その影響で日本も翌営業日から爆下げ。

NYダウ

S&P

NASDAQ

パウエルさんの発言内容は数分のごく短いもので私も見ました。

発言内容は、一言でいうと、
「景気を犠牲にしても高インフレを抑える。」
って事です。

株価が下落しようが、景気が悪くなろうが、失業率が高くなろうが、
インフレ抑制が第一って趣旨です。

実際の発言の内容は、
「歴史は時期尚早の金融緩和を強くいさめている」

「やり遂げるには大幅な引上げが適切になる可能性がある」

「家計や企業に痛みが伴う」

「(インフレ率2%の)仕事が完了まで金融引き締めをやり続ける」

「物価の安定を回復するには引き締め政策をしばらく維持が必要」。

そして問題は、
「来年の利下げは考えてませんよ」
と言ってる事です。

7月半ばから8月半ばにかけて一気に株高に動いたんですが、マーケットは常に先まで株価を織り込みにいきます。

6月上旬にはCPI(消費者物価指数)が上昇してる事によるCPIショックで、すげー下落しました。

それが、7,8月上旬のCPI(消費者物価指数)の数字から、物価の上昇率は明らかに鈍化しており、

かつアメリカ決算の企業業績も良くて、

またパウエル議長も7月のFOMCでの記者会見でもハト派の発言と。

そしてアメリカ10年金利は、6月中旬には一時3.2%を超えていたのが、7月下旬には2.6%まで下落。

「このペースで行けば、アメリカは来年には利下げされる」

って事まで、マーケットは織り込みにいき、リスクオフだ!と株に買いが集まる事で上昇に転じました。

これが8月半ばまでの株価の動向でしょう。

それで、
「いま景気が加熱して良くなると、物価上っちゃうし、インフレが収まらねーじゃねーか」

「これから利上げしてインフレを抑えようとしてんのに、来年の利下げまで、勝手にマーケットは織り込みしてんなよ。それじゃ困るんだよ!」

とパウエルさんは考えて、今回冷や水を浴びせにかかった。(・・と勝手に想像)

またアメリカは現在も個人消費も良くて、個人がかなりお金を持っていて物を買うからそれで物の値段が上がってしまう。

米国は株式を持ってる人が多くて、株が高くてお金を持ってるから消費が良いんであって、

それで、株価の下落を歓迎する発言をするFRBの高官までいると。
・・ってのが、私の認識です。

ちなみに、パウエルさんは1年前の同会議では、「インフレは一時的」と発言してます。

あと、9月20-21日にFOMCがありますが、
0.75%の利上げは、ほぼ織り込み済みでしょうが、

問題は、その後のパウエルさんの会見で、今年年後半から来年にかけてどのような発言をするか?ですが、

まあ・・ここもキツい事をいうんだろうけど、ただ、ここで甘い発言をする訳にもいかなくて、

もうマーケットは耐性が出来ちゃってるから、多少キツくても知れてる気がしますけどね。
もしそれで株価が上がるようであれば、もう1度FRBは叩きにいくでしょうね。

かつて70年代後半~80年代にボルカーFRB議長は、徹底して物価が安定するまでQT(金融引締め)をして、インフレ抑制に動いた過去があります。



株価・金利と物価・雇用

株価というのは、理論的には、「企業業績」と「金利」で決まりますので

年初からひたすら株価が下落したのは、0.5%だった長期金利が、3.2%まで上昇した事によります。

今回のジャクソンホールと前後して、この金利を4%超えるまで上げるべきだというFRB高官もいますので、それも織り込みにいって反応が大きくなって、もう暴落です。

そしてマネーは金利が高い所に流れますので、円安ドル高で1ドルついに140円を超えると。

以前に記事(もう何年も前だが・)で詳細に書きましたが、FRBの政策目標は2つあって、

・雇用の最大化
・物価の安定

で、この2つの目標をデュアルマンデートと言います。

この2つの目標でも、

雇用の最大化 > 物価の安定

と、雇用の最大化(=失業率の低下)をFRBは過去には最優先してきており、

インフレ率が2%超えてきても、まだ失業率を下げられる余地がある時は、インフレ率を高めても、失業率を下げる方を優先しました。

ところが、インフレ率が8.5%と、もう劇的に上がり過ぎてるので、

失業率はアメリカの目標は4%くらいなので、それが3.5%まで下落してるから(9月2日の発表では3.7%と悪化)、0.5%くらい失業率が上がろうと仕方ないって考えてるんでしょうが、、もう失業率に関しては考慮せずに、とにかくインフレ退治だって事でしょうね。

ちなみに、イギリスはもっと酷くて対前年同月比でのインフレ率は10.1%で、電気ガスなどは20%増です。




景気後退のタイミング

パウエルさんの言う「景気を犠牲」のその初動ですが、

米国の景気後退(リセッション)のタイミングの初動は割と分かり易いし、異論も少ないと思うので記載しておくと、

「長短金利が逆転して継続する時」です。

以前にも記事で記載しました。(去年かな)

長短は、
長期金利は、米10年国債金利
短期金利は、政策金利(FFレート:フェデラル・ファンド金利)

アメリカのコンファレンスボードが出してる景気先行指数に採用さてる長短金利差も10年金利とFFレートです。

銀行は短期金利でお金を調達して、企業やらに10年、20年の設備投資を貸します。

それが、長短が逆転すると、逆ザヤになって銀行は損しますので、

目先の利益を優先するアメリカの銀行は、新規の貸出は止めるのは当然だし、貸してるお金の貸し剥がしにかかります。

これが景気後退の初動のサインです。

このペースでいけば年内には逆転します。

FF金利
政策金利モニター

このFF金利は、2.25~2.5で、

ここから0.5 or 0.75% を引上げしようか?ってのが、今の段階(9月4日時点)なので

0.75%上げれば、FFは3.00~3.25
0.5 %上げれば、FFは2.75~3.00

今の10年債が、3.2弱なので、0.75%上げるとちょうど同じくらい。

10年金利
米金利



次はまだ良いですが、その次にさらに利上げすると完全に逆転します。

ただ、ホントに景気後退させるとは思ってないので、

長短金利が逆転するような水準にくるまでは、FEDが甘い態度を出す事は無いのでは・・・・という想定でいます。(完全に想像です)

そして、次の注目は、9月13日21:30に発表の 米CPI(消費者物価指数)です。

これが8.5%からホントに鈍化してるのか・・

そして、その数字が、9月20、21日のFOMCに影響すると。

7%代ならばインフレはピークアウトして鈍化してるねと。でも甘い顔はまだ見せないよと。

8%前半程度ならば0.75%で落ち着くだろうけども、8%後半なんてなると、次は1%上昇だ!とさらに大暴落。

ってなるでしょう。(知りませんけど。)



FEDとケンカするな!

「Don't Fight The Fed(※) 」という相場格言があります。
FED5

Fed:Federal Reserve System (フェデラル・リザーブ・システム)  連邦準備制度のこと
FRBはFederal Reserve Board (フェデラル・リザーブ・ボード) で連邦準備制度理事会のこと

FEDは、米国の中央銀行の制度そのもの
FRBは、実際に意思決定をしている組織
って違いです。
FED


「FRBとケンカするな」って意味なんですが、
要は「FRBの方針に逆らった投資をするな」ってのと同意です。


FRBがハト派(利下げ)で先行きの良い見通しを出した時は、「買い」で攻める。
タカ派(利上げ)で先行きの悪い見通しを出した時は、「売り」というセオリーです。

8月26日(金)はまさにタカ派発言でした。
スイングトレーダーの鉄則は、こういう発言には素早く動くのがセオリーなので、(・・と勝手に私が思ってるだけかも)

土日挟んで、日本が動いてからでは遅いので、
震源地のアメリカでまさに動いてる時に、ベア型(株が下がると儲かる)に即座に買いを入れる方が良いんで、

(ちゅうか・・・会見の少し前に急騰して買いを逃さないように、少し上の価格に逆指値でxxドル以上で買いって入れておくだけ)
SPXS

なので「売り」に最適なS&P指数が下落すると3倍の幅で上昇するベア型のETFに買いを入れました。

アメ株が嫌ならば、日経先物を売るんでも良い。
先物2


ただし、日本株はアメリカと比べて相対的に下落は小さくなるはずで、

今はアメリカの金利上昇局面なので、金利が高い方にマネーは流れるので、金利が低く魅力の少ない「円を売って」金利の高い「ドルを買う」ので、「円安ドル高」になります。

日本株の主要銘柄は輸出企業が多く円安がプラスに働く銘柄の時価総額が全体に占める割合が圧倒的に大きいので、
円安ならば、為替差益が大きくなるので、それがサポートとなるので、相対的に米株よりは日本株の下げが小さくなるはずです。

なので、ザラ場以外の時間外では、日経先物を売るよりは、下げの大きい米株の下げる方の規模を大きくヘッジを掛ける方が有利になるのでは・・というのが私の個人的な考えです。

(為替についてはちゃんと考えるのは勿論ですが、私はプロの専業投資家じゃないので、これが理論的に正解かは分かりません。あくまでも自分で考えた答えを実践してるだけです。)


日米で連動する銘柄

過去に何度もインベスター日記の中で記載してますが、
個別銘柄でもアメリカ株の動きを同時に見てますよと。


日本の銘柄を買う時は、まずは日本の同セクターの値動きと
米国の同セクターの値動きと、その中でも同じ製品なりで連動しやすい銘柄の動きを監視しておくのが買いと売りのタイミングを計るのに必要なんで、

(他の方がどうしてるとか一切私は知らないんで、私のやり方が正解とかでは全く無いです。こんな事言ってる人とかいない気もしますし。)

週明け(8月29(月))にザラ場が開いてからは、もう仕方ないんで、

半導体メーカーのASMLと連動しやすい、PERが高いチョイチョイ買増してたレーザーテック(※)も全部で1500株程度でしたが全部売ったり、

(※)EUV露光装置のメーカーASMLと、それを検査するメーカーの関係なので
半導体 

チョイチョイ買いを入れたのは、6月下旬からアメリカのAMDなどの大手半導体メーカーが底っぽい感じで上昇を始めた時に、打診買いをいれて、

ASML

レーザーテック

その後、日米ともに7月中旬にはW底を付けてネックラインを上抜けていたので、
買い増しして、日米の半導体セクター全体の様子を見ながら、比較的押し目だと思った日に小ロットで買い増ししてたのが経緯です。

他にも、一部ポジってた銘柄は売って、今回アメリカの半導体株の下落が酷かったので、日本株は空売り候補に入れてた某半導体株を空売りして、ロングで抱えておきたい銘柄の下げの損失を埋める作業にかかりました。

持っておきたい銘柄の両建て(ポジョシンを持ってる銘柄を空売りする)でも良いんですが、色々な理由によりこれは止めました。

ちなみに、9月は米株は1年でパフォーマンスが悪いという統計があります。
米国の決算の関係で税制上の損出しの売りが出やすいのが関係してるんだとは思います。

9月に逆行高できる銘柄は、特にグロース銘柄では10%以下で、相当銘柄の選別をしないと厳しいと考えた方が良いでしょうね。

基本は、「Don't Fight The Fed」です。

ちなみに、画像半導体大手のエヌビディアなんかは、ジャクソンホール発言、中国の輸出規制やらでエグい下げ方で、もう年初来安値を更新してきてます。

エヌビディア


エヌビディアは8月24日 8~10月期の売上の予想なんかも出してきてますが、
私は、この2年とかのスパンで見れば、エヌビディアは必ず回復はすると思ってます。

理由を記載すると、前回半導体を記事にしたのは思ってる事の1/4にも満たないので、その続きの説明も必要になり長くなりそうなので止めます。

今回の先端半導体の輸出規制なんかは、まだ始まりで、
蓄電池やら戦略物資には遅かれ早かれ波及するでしょうね。


4つの相場サイクル

米FRBは、今年2022年3月に 2020年3月から続けてきたゼロ金利政策を解除して
ゼロ金利から利上げに踏み切るのは、2015年12月以来です。

株式市場には4つの相場サイクルがあって、
これを理解する事がマクロでの投資戦略を考える上で有効と言われてます。

①金融相場
②業績相場
③逆金融相場
④逆業績相場

→①→②→③→④→①→②・・・

というサイクルで回ります。


金融相場は、
景気減速局面で中央銀行が政策金利を引き下げる事で
金余り状態を発生させて、その資金が株式市場に流入する事で株高に繋がる相場です。

業績相場は、
金融緩和の効果で業績が回復し、企業業績の拡大が株高に繋がる相場です。

逆金融相場は、
景気過熱やインフレ抑制のために、中央銀行が政策金利を引き上げ
市場から資金が流出する事で株安に繋がる相場です。

逆業績相場は、
金融引締めにより景気が減速し、企業業績が悪化して株安に繋がる相場です。


2020年4月からのコロナの影響を抑える為に、
強烈な金融緩和を行ったのが、①金融相場の始まりで、

2021年は、①金融相場と②業績相場の移行期でした、

2022年は、4月に引締めに入った事で、②業績相場から③逆金融相場に入ったと言えます。

この後、来年以降に到来する可能性があるのは、④逆業績相場です。

逆金融相場では、景気動向に業績が左右され難いディフェンシブ銘柄が注目されやすいです。
たとえば、生活必需品なんかです。

私なんかは、③逆金融相場 ④逆業績相場 の局面では、影響を受ける銘柄を平気でショートポジションで利幅を取ろうと考えるタイプですが(アベノミクス前はバンバンやってました)、慣れてない人は止めた方が良いでしょうね。

ウォーレンバフェットのようにマクロの視点で数年単位で長期投資する人なんかは、こういった相場サイクルを勘案して投資してきます。

私のようなスイングトレードを得意とする投資法では、上昇局面、下落局面に入ってるか? で買いが有利か、売りが有利かを気にする程度ですけどね。



今度は記事でタイピングしてる事に疲れてきたので記事は終了して、漫画本を読む方に戻ろうかと(笑)


それでは良い日曜日をお過ごしください。

では、では。


ちゃんちゃん。