どうもローンイマイです。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?
私は3連休をゆっくり過ごしております。

久々に延長インベスター日記でも書いてみようかと。

「政治の動向を予想」する事で、「株価を予想」するって事を、今回は何度か取り上げてる「防衛銘柄」を例にして、今後個人的にどう予想してるかをタイピングしてみます。

あとは私が買ってる銘柄、ショートポジション(空売り)してる銘柄や、空売り銘柄の選び方などを記載しようと思いますが、

思っただけであって、思うがままにタイピングして後からチャートを追加したりするので、そこまで辿り着くかも分かりません。

この記事は7月18日(月祝日)6時30分ごろに書きはじめて、そこから20分後くらいにUPした記事ですので、その前提で読んで下さい。
(記事時間は、NEWマークが付くように、適度に最新時間にしてます)


全てローンイマイの日記で、個人の見解ですので、紹介した銘柄は決して推奨では無いので投資は自己責任で行って下さい。

コメントの際は、投資暦、投資スタイル、具体的なポジションを持ってる銘柄を記載いただけると助かります。


支持と批判の狭間で

個人投資家、マーケット関係者から非常に人気があった 安倍晋三 元総理が7月8日にお亡くなりになりました。

保守系、反中層からは絶大な支持があり、一方で、左派系、親中の朝日、毎日をはじめとしたメディアからは徹底した批判を受け

金融緩和、積極財政派の人達(投資家含む)からは絶大に支持を受け
一方で財務省、日銀出身者をはじめとする財政均衡派からは徹底して嫌われ、
安倍さんは政権中枢の政治家では、積極財政派のトップみたいな人なので、財政均衡論で歳出を嫌う財務省とは完全に反目します。

また憲法改正派からは支持され、護憲派からは徹底して嫌われました。

政治家なので賛否両論あるのは当然ですが、これだけ支持する人と批判する人が分かれている総理も珍しいですが、批判覚悟の問題に挑戦してきたとも言えるんでしょうね。

若い人ほどTV、新聞以外の情報も多く入ってきますので、若年層の方が冷静な判断をしてる気がしました。

いずれにせよ、総理大臣の評価というのは後世の人達や後世の歴史家達が下すものです。



アベノミクス

安倍さんの事は、さんざんTV、新聞などで報道されてるでしょうから、
あまり話されてないマーケット、マクロ経済の観点からお話すると、

2009年から2012年まで続いた悪夢の民主党時代は、日経平均株価は平均で8000円代。(22年7月8日終値 26517円)

月足(2008~2012)
日経225-2008-2012


これは、2008年9月にリーマンショクが起きて、米欧中と世界中が大規模な金融緩和により2009年から年々株価が急回復する中で、

世界中で日本だけが金融緩和は最初ちょびっとだけで、その最初の緩和で2009年は7100円から1万円に回復するも金融緩和をやめてしまって、8000円代にずっと停滞してしまいました。(というのが、私の認識です)

民主党の執行部があまりにマクロ経済政策、金融政策に無知だった為に、日銀のデフレ当たり前のインフレファイターぶりを放置してしまいました。
そしてこの頃に日本の自殺者数はピークで高止まります。

自殺者数


自殺者数は、金融政策と実は密接に関係します。

フィリップス曲線はマクロ経済学において、物価と失業の関係性を示した有名な論文ですが、
縦軸に物価上昇率、横軸に失業率とした時に、金融緩和で物価上昇させると失業率が低下します。物価下落は失業率が増加します。

フィリップス曲線


すなわち金融政策は、失業率対策となります。
失業率と自殺率の相関は非常に強いデータは以前から示されてますが、民主党時代に日銀は物価下落に拍車をかけてデフレど真ん中で、失業率は増加して自殺率も増加と。

無論、朝日・毎日は民主党には甘々の報道で、自殺者数などは取り上げる事なく批判せず。

株価は景気の先行指標なので、先に株価が上がりその後に景気は良くなります。
逆に景気後退局面(リセッション)では、株価が先に下がり、遅れてリセッションになります。

日本のバブル崩壊時がまさにこれで、私は学生時代でしたが株価は暴落してるのに、バブルの残り香でまだ余韻が残り景気は良くて、1,2年してはじめてもろに景気が悪くなりました。

マクロ経済については、もう8年前から何度も記事で書いてるし、それと株価が連動する事も何度も記載してますので詳細は過去記事でも読んで欲しいのですが、

(何年も前の記事ですが)過去何度も書いてるので概略だけ記載すると、

日本やアメリカのような「変動相場制」の国では、金融政策と財政政策では、金融政策の方が効果が高いです。

一方で中国のような「固定相場制」の国では、財政政策の方が金融政策よりも効果が高いです。
(マンデル=フレミング・モデル ノーベル経済学賞を受賞した理論です。)

日本では、金融政策は単独でも十分に効果がありますが、財政政策が効果が出るのは金融緩和にてインフレ率が一定以上になれば効果が高くなります。

ちなみに、このノーベル賞を受賞した理論を日本のメディアはほとんど理解してません。

アベノミクス初期にこの事を理解してた日本の個人投資家の方々はちゃん勝ってます。
海外投資家は皆理解してたので、積極的に日本にマネーが流れてきた訳です。

なので、今でもFRB(アメリカ中央銀行)の金融政策を見て世界中の投資家達は投資戦略を練ります。

安倍さんはこのマクロ経済をちゃんと理解していた首相で、それまでのインフレファイターの日銀の政策を180度転換させる事に成功しました。

それ以前に理解していた首相は小渕恵三さんで首相在任中は日銀も金融緩和、政府も積極財政をしてましたが、脳梗塞で倒れられてから、また日銀は平気で金融緩和を止めてしまって、再度景気は冷えてしまいました。


安倍外交

外交政策では、民主党時代は親中の政策をとってましたが、安倍さんが首相になってからは徹底的に中国には厳しい態度で望んで、
アメリカをはじめ欧米インドなど、現在のクアッド(日米豪印)を主導して明かな中国包囲網を作っていきます。

恐らくですがロシアのプーチンをも取り込んで、日露平和条約を締結して全方位型の中国包囲網を作る気でいたんじゃないでしょうか。

(ここは噂ですが)アメリカでまだ大統領就任前のトランプさんに会い関係を築いて、中国の脅威をさんざんトランプさんに仕込んで、

その後に、トランプさんはバンバン中国批判を世界中で展開します。
もしもトランプさん再選していたら、(これも想像ですが)ロシアのウクライナ侵攻も無かっただろうし、全然今と違う世界になってた可能性が高いです。

トランプさんは再度大統領戦に立候補するようですね。

バイデンさんの民主党はもう中間選挙のボロ負けはほぼ確定ですね。
バイデンさんの狙いは次の大統領選挙の為に物価高対策をしてます。


財政政策の罪

個人的な意見ですが、マクロ経済政策において安倍さんの功罪の罪の部分は、2度の消費税を行い、財政政策ではブレーキをかけて、一方で金融政策ではアクセルを踏んで、金融緩和の効果を十分に発揮できなかった事です。

財政均衡派、財務省の力が行き届いた多くの議員の圧力に屈したんだと個人的に考えてます。

去年の総裁選の際の時にも記事にしましたが、岸田さんが選ばれましたが、
確実に株価、日本の景気にプラスになる徹底した積極財政政策を主張してたのが、高市早苗さん(現 政調会長)でしたが、そしてそれを強く支持していたのが安倍さんでした。

高橋さんによると安倍さんは自身の増税の失敗を明確に理解していたそうで、
今回の安倍さんの死去によりバックアップしていた高市さんが総理になる目も遠ざかってしまったでしょうね。

歴史に もしも はありませんが、非常に残念です。
ご冥福をお祈りいたします。


アメリカ株動向

一応、私が投資していて、以前に投資妙味があると紹介した米個別株の状況

5月15日記事
http://loanimai-bigbust.net/admin/20220515-invester64.html


◆リヴィアン < RIVN>
26.7ドル⇒31.6ドル  +4.99ドル +18%

5月13日時点

米-リヴィアン_0513


7月15日時点
米-リヴィアン



◆ロブロックス
32.9ドル⇒39.4 +6.5ドル +19%

5月13日時点
米-ロブロックス-0513

7月15日時点
米-ロブロックス


約2ヵ月で18~19%の上昇ですので、米指数が弱い中では、かなり高いパフォーマンスを出してるんじゃないでしょうか?
(米株やってる人に、公開で勧めたつもりなんで、買った人はいるのかな?)

ただバンク・オブ・アメリカは14日にS&P500の年末予想を従来の4500から15日の終値(3863)を下回る3600に下方修正しました。

年後半から上昇すると予想してるアナリストが多かったんですが、米経済が景気後退で企業業績が下振れすると分析してるようです。

ただ、15日(日本時間16日朝)の米国株は、
小売売上高は市場予想0.9%増から1.0%増
ミシガン大学消費者信頼感指数は前月から改善して50から51.1
と予想を上回って、

特に良かったのが、5年先の期待インフレ率は2.8%上昇と前月の3.1%から低下した事により
次のFOMCで通常の4倍の1%の利上げ予想が、0.75%になるとの予想が広がり

一時1%利上げの織り込みが80%を超えてたのが30%にまで後退。0.75%利上げ予想が70%になる事により、

ユナイテッドヘルス(UNH)+5.4%
ゴールドマンサックス(GS) +4.3%
セールフォース(CRM) +3.9%
アメリカンエクスプレス(AXP)+4.4%
JPモルガン(JPM)+4.5%

と、ハイテク株含めて多く買われてほぼ全面高でした。

ユナイテッドヘルスは、4-6月期決算でEPSの上方修正をしました。

そんな訳で、米3指数はそろって上昇


米-NY

米-NASDAQ

米-S&P

また中小型株のラッセル2000も上昇
米-ラッセル2000

VIX指数(恐怖指数)も落ち着いてきてます。
VIX


アメリカでは来週は住宅着工件数、中古住宅販売件数、製造業PMIなど重要な指標が多いので、それに日本株は引っ張られるかも知れません。

一番影響が大きいのは、7月27日のFOMCの結果ですね。

米国決算ですと、

19日 NETFLIX(コロナ特需)
19日 ジョンソンエンドジョンソン(生活必需品)
21日 アメリカンエアライズ(空運)

なので、15(金)の日経の終値は26788円です。
18(月)は日本は休場ですが、アメリカは開いてますので、
その状況次第で、19日(火)の日本株は、寄付きは高くなる可能性があります。

売買代金が2兆円を超える事が全然無い弱い日が続いてますが、当面は27000円を超えて終われるか、そこで押し返されてるかが一つの目安でしょうね。

半導体は、TSMCが最高利益の決算を出した事で、SOX指数が上昇して日本の半導体株も良い影響を受けてましたね。

米-SOX2

米10年債利回りも下落しハイテク株には追い風です。
米-10年債


WTI原油価格は100ドル以下となってきてますので、原油価格がインフレ率の押し上げ要因になってますので、インフレ率は今後数ヵ月以内で収まる可能性があります。

WTI


ただし、コロナの感染拡大が今後どの程度影響するかが不透明です。


防衛銘柄の暗雲

岸田文雄首相は8~9月には内閣改造を行います。

今回の安倍さんの死去にも関連しますが、
防衛銘柄は実は懸念材料があると個人的にみてます。

一番の懸念事項は、安倍さんの実弟の 岸 防衛大臣 の交代の可能性です。

岸 さんは総裁選でも、高市さんを推した積極財政派であり、親台湾、反中的な人であり、自民党の中では真ん中よりも右側の人です。

一方で、岸田さんは財務省(旧大蔵省)出身者の池田勇人、大平正芳、宮澤喜一らの派閥である宏池会であり財政均衡派である財務省に非常に近く、自民党の中でも真ん中よりも左側であり、メディアとも相性が良いのが特徴です。

宏池会

なので、朝日、毎日など特に左派系のメディアは、安倍、菅さんは散々叩いても、記者クラブ制度を牛耳る役所の意向もあるかも知れませんが、岸田さんは叩きません。

安倍さんは、防衛費のGDP2%枠は、完全に一般会計とは別枠にすべきだと言ってた人ですが、これをモロに嫌がったのは財務省でした。

防衛費増額の旗振り役だったのは、島田和久 防衛事務次官(安倍さんの秘書官を務めた)で、岸さんが留任要望も一蹴したのは官邸です。

岸氏が留任要望も官邸認めず

その数営業日前からテクニカルは悪化はしてたんですが、(以前に解説)

この報道の翌営業日から防衛銘柄は大きく下落します。

三菱重工業



高橋洋一さんが言ってたんですが、防衛省の会計課長を財務省から送り込んだそうです。

すでに岸 防衛大臣 の交代は画策されており、後継と噂されるのは、寺田稔 首相補佐官で、元 財務官僚です。
寺田稔

防衛費GDP2%への増額を消費増税に結び付けて予算を確保するとか言い出す可能性は非常に高いです。

ホントは防衛国債を作って、防衛整備品の輸出で穴埋めする方針にして、防衛設備を民主主義陣営の国には輸出すれば、完全に新しい産業となりGDPは伸びて国の成長に繋がるのですが、増税で、再度日本経済を潰す事に結局なる気がしてなりません。


金融政策の暗雲

また金融政策にも暗雲があり、それが次の日銀総裁人事です。

噂されるのが、現 日銀副総裁の雨宮氏バリバリの日銀出身者らしい伝統的なインフレファイターで
あるいは、中曽 元副総裁で、異次元緩和には慎重な姿勢だったそうで、

左が雨宮氏、右が中曽氏
日銀

両社ともに、コアコアの指数でインフレ率2%を目標とする金融緩和政策には根本的に賛成って人では無いので金融引締めに入るでしょうね。

一方で、若田部副総裁は、金融緩和に積極的なリフレ派ですので、若田部さんが総裁になれば基本的に黒田路線を引き継いて淡々とコアコアでインフレ率2%を目指すでしょう。

右 若田部副総裁
日銀若田部

未だに日銀の黒田批判をしてる人がいますが、コアコアのインフレ率(エネルギー、生鮮食品除く)なんて0%近傍なんで、今、金融緩和を止めて引締めなんてすれば、日経平均なんて2000~4000円はすぐに下がって、あっという間に2万3000円代です。

金融緩和を止めて、引締めに転じれば簡単に2万円以下になりリセッションとなります。こんなのはマクロ経済とマーケットを理解してる人ならば予想付きます。

政治とマーケットは結び付いてるんです。

そんな訳で、
直近では、防衛大臣が誰になるか? で、防衛銘柄の方向性と、防衛費増額による増税。

黒田東彦総裁の任期終了は2023年4月8日で、日銀新総裁を岸田さんが誰を選ぶか?
これで、来年からの日本経済の方向性、マーケットの方向性も見えてくるってのが私の個人的な見立てです。

まあ、基本は岸田さんの人脈から考えれば、増税と 日銀のインフレファイターぶりを発揮する事によって、

20年前のデフレに逆戻りして、日経平均はアベノミクス以降で伸びた分は、帳消しにして再度下落トレンド入りの可能性を多いに秘めてます。


なので、2022年でパフォーマンスを出すには、
売り銘柄を探してショートポジションで利益出すのが良い と記載しましたが、

危機で儲ける ショート
http://loanimai-bigbust.net/admin/20220130-invester-34.html

今年の後半は、日米ともに流石に売られ過ぎてるので今年前半よりはマシになると予想してますが、

2023年春以降の日銀総裁人事次第では、再度の日本株が低迷する可能性があるので、

トレンドさえ分かれば、上がっても下がっても利益を出せるのが株式市場なので、

空売りの技術をより磨くのが、今後も利益を出すコツなんじゃないかと。

そんな訳で
・現在空売りしてる銘柄
・空売り銘柄を選ぶコツ
・買いを入れてる銘柄

を書こうとも思いましたが、割とタイピングしたのでこれで終りにします。


では、では。

ちゃんちゃん