どうもローンイマイです。


3月13 (土)  午後 東京は雨がけっこう降ってます。


外に出る気がしないので、家で1日すごそうと思います。


(ちゅうか既に昼間から飲んでますが。。)

uddy9





家にいるので、ダラダラと10~15分程度で書いて、絵と体裁いれても25分以内で完成する事をくっちゃべります。


時間かけないので、ちょっとした間違いや、誤字脱字はご勘弁を。



米国株投資をする際にも重要になるので、



米のマクロ経済対策や、長期金利の状況とか経済の大枠を把握するのに色々と数字見てたんですが、



アメリカの経済は、今年・来年と 確実に良くなりますね!


(ハズレても一切責任とりませんよ。)







現金給付


アメリカでは、3月10日 1.9兆ドル(日本円で200兆円)の対策法案が、民主党の主導で可決して、12日にバイデンさんが署名して成立です。



「米国救済計画」と名付けられた新対策の目玉で

一人 1400ドル(日本円で15万円)の現金給付は3月内にも開始するみたいですね。


※アメリカでは迅速に配る為に、小切手で配ります。(銀行で本人証明もできるしね)


現金給付





給付対象者は、だいたい年収8万ドル未満(日本円で年収900円未満)くらいの人です。


その他に失業給付で一人週に300ドルの加算や、中小企業、州地方への財政支援などなどです。



アメリカは日本よりも早くに去年3月に日本円で13万円


去年12月に600ドル(約6万5千円)


そして今回の3回の合計で一人最大34万円の給付します。







小売り分析 米経済


1月のアメリカの小売り売上高が、前月の12月比で5%増になってるんですが、


12月が通常小売りが最も高くなって、そこから増えるのは、例年ではあり得ない事です。



その正体は、


去年の12月に9000億ドルの経済対策を打ってて、その中に一人600ドル(約6万5千円)の給付金があって、


この12月に配った現金給付が相当効いてて、


いわゆる巣ごもり消費で、対面のサービス業でお金使えない分、外に出られない鬱憤がネットでモノを買ってると想像できます。(個人的な分析で、誰かが言ってる訳では無いです。)






貿易収支で分析

アメリカは貿易統計だと赤字が相当に増えてます。



これって景気が良くなる時って輸入が ド~っと 増えるので、景気が良くなるにつれて貿易収支で赤字になる典型で、



(貿易赤字って「赤字」って言葉で悪いイメージがありますが、そんな事は全然無いです。)




これは商社勤めの人に聞いた話なんですが、荷入れする「コンテナ」が今超不足してて、コンテナ船の運賃が高騰してて1年前に比べて3倍近くになってるそうです。



1番多いのは中国でモノを作って、船で北太平洋航路ってのが多くて、上海あたりから、アメリカ西海岸のロングビーチあたりで降ろします。


コンテナ




ところが、去年の暮からアメリカの消費が強すぎて、船を西海岸で荷下ろしするんだけども、コンテナ倉庫がいっぱいで、そこでスタックしちゃうんだそうです。




その上にどの港も作業員からドライバーが完全に不足しちゃってるそうです。



コンテナ不足はEU、東アジアどの航路もだそう。




本来は、空船で返すのは勿体ないから、返す際に輸出したいんだけども、アメリカは輸入ばっかりで輸出そんな無いから貿易赤字が膨らみます。



ちなみに、アメリカは消費にストップをかける消費税も無いです。


アメリカでは、消費税は貧乏な人ほど負荷率が高いので、所得税などの累進課税での徴収がメインです。








米 経済成長予測


先に記載したとおり、アメリカは1.9兆ドル(約200兆円)の追加経済対策を打ったり、一人当たり1400ドルの給付金も入ってて


小売りの売上にも分かるように、去年4月、12月と効果が ガンガンにあったので、もっとヤレって事でしょうね。


今のアメリカって何でもかんでも与野党で割れちゃうんですが、この給付金に対しては、野党の共和党も賛成します。


今年のアメリカ経済って1月時点にでたIMFの予想で、5.1%成長なんですが、


ここにさらに1.9兆ドルの追加経済対策を打つ訳なので、


5.1%+α でいったい 何% になるんだ・・と。


やっぱりここ一番って時のアメリカは凄いなぁーと。






大き過ぎる経済対策?


こんなのを日本でやれば、財務省の皮を被った麻生財務大臣、新聞、TV、野党がやり過ぎだ~となりそうな所ですが、



ここがやっぱりアメリカの面白いところで、



ローレンス・サマーズ ってハーバード大学の教授がいて、

ローレンスサマーズ




昔、民主党でクリントン政権で財務長官をやって、


オバマ政権では、経済担当の補佐官とかやって、


頭はキレて、みなが逆らえないような人なんですが、



2月の頭くらいに、ワシントンポストのオピニオン欄に


「反対じゃないんだけども、ちょっと大きすぎる」と


GDPギャップで、コロナで落ちこみの部分があるんだけも、


1.9兆ドルってざっくり3倍くらいの規模でちょい大きすぎると書いたら、




「お前が言うな!」と非難が殺到したそうです。


ちなみに、サマーズ教授は、規制緩和推進派で、景気刺激にも元々賛成派です。





というのは、2009年にオバマ政権が発足した時に、


当時リーマンショックで大変だったけども、あの時オバマ政権が打った経済対策って


日本円で 80兆円くらい とかで、


「今の半分以下じゃねーか」と。


「あれは、明らかに足りなかっただろ!」と


「あれお前がやったんじゃねーかよ!」と。


そんなにやってインフレにならないかなと心配したけども、全然インフレにはならなかったし、



今から思えば足りなかったという、反省があるわけです。








VS ノーベル経済学者



もっと言うと、サマーズ教授は、長期停滞論を言ってて、

長期停滞論





「経済成長率が構造的に低くなってると、だから、相当大規模なインフラ投資とかやらないとダメなんじゃいか」って事を言ってて、


だったら、「何でおまえは反対するんだよ」 という批判とか


「困ってる人を助ける為の経済対策であって、現金給付も確か日本円で900万円以下とかが対象で、お金持ちに染み渡らせるようなもんじゃないんだから、人としておかしくないか?」


とか、ボロクソに批判されてます。



その少し後に批判に対する反論も書いてたんですが、読むに値しないレベルで、


ここまでボロカスに言われるか?と


ポール・クルーグマン(ノーベル経済学賞受賞者)も



「ここで経済対策の規模縮小すれば深刻な結果になるぞ!」と同様に叩いてます。



クルーグマン2


クルーグマン





この批判が今のアメリカの民主党支持者の雰囲気です。


この批判は、財務省とタッグを組む日本の大手メディアじゃあり得ないので、


ホントまともだし、羨ましいし、面白いなぁーと。






次の注目


1.9兆ドル ざっくり日本円で200兆円 の経済対策は、日本でいう「補正予算」に当たります。


(ちなみに、アメリカの国家予算で3兆ドルくらい)


この補正を通したあとで、来年度の本予算もやります。


この本予算がどうなるかが、


2022年度の本予算が4月くらいかな。。予算教書がどんなのになるかが注目です。






中期見通しとか見ると、歳出3兆ドルで ガンガン赤字を増やします。



アメリカのGDPってざっくり20兆ドル なんで、累積債務も20兆ドルくらい。



アメリカの予算は10月始まりだから、


補正の後に本予算で2兆ドルくらい使うといってます。




日本の国家予算100兆円とすると、アメリカはざっくり4倍くらい



去年の日本も補正は規模が大きくて良かったですが、案の定 大きいと批判が日本のメディアの大勢



先々週くらいで、アメリカも長期金利が、1.2%から1.6%まで急に上がって、また下がって上がってと

3月13日で 1.5%くらいかな。


金利上がると物価も上がってくるし、ちょいヤバいなぁとも思ったけど、一応落ち着いてます。






半導体不足


GAFATM(※) が今のアメリカ経済の牽引企業で、

(※) Google、Amazon、Facebook、Apple、Tesla、Microsoft



アメリカの先端企業はハイテク産業が多く、あまり国内でモノを作っててなくて、


モノ作りは、台湾の企業とか全部外国にお任せしてますが、


今、半導体も不足してて、取り合いになってて



「半導体を取り合うと、スマホが勝って、自動車が負ける」と言われてます。



理由は、車って1台30~80個くらいの半導体が入ってて、これが無いとパワーウインドウもメーターも動かないみたいな事になりますが、基本どれもそんな高度な半導体は使ってなくて、単価は高くない。



半導体メーカーの知り合いに聞いた事があるのは、


自動車メーカーってのは、ワガママな客で、どの半導体もジャストインタイムで入れろと言ってくるらしくて、


半導体企業からみれば、自動車メーカーは嫌な客らしくて、


そんなのよりも、ソニーのプレステ向けの高度な半導体を作りたいそうです。


その方が高度で高く売れるし、そんなにうるさい事言わないし、だから自動車が買い負けしちゃう。






スマイルカーブと現在


台湾とかの半導体市場が大変な事になってるとは良く報道されてますが、


半導体の世界で昔・・20年くらい前かな


「スマイルカーブ」 って理論があって


川上と川下は高付加価値で儲かるけども、川の中流に当たる製造・組立とかは儲からない


smile






半導体の仕事するんだったら、設計、開発とかの川上をやるか、



マーケティングとかアフターケアとかの川下やるか



真ん中なんてやる奴はバカだっていう話が20年前くらいはあったけど、



今どうなってるかっていうと、真ん中の組み立てをやってる台湾のファンドリー、要は下請けやってる台湾の「TSMC」って会社が、


全世界で時価総額10番目くらいにまで伸びてる




tsmc




トヨタでも40番目くらいだから凄いよね。



めちゃくちゃ企業価値も高いし、これはどういう事かっていうと



たとえ付加価値低くても、半導体で独占的地位を持っちゃったら儲かるって事でしょうね。




最近になってアメリカのトランプ政権の時に、


「TSMCは、中国のファーウェイに半導体売っちゃダメ~~」とかって言って

TSMCも従って、それも今の半導体不足に一因になってる。



今のバイデン政権は、

「日本も半導体作ってよ! 昔得意だったじゃん」

と言ってきてます。



日本も「いやー、最近まったく作ってないもんで~w 」


みたいな漫才みたいなやり取りしてますねw








高圧経済


イエレン 現財務長官(前FRB議長の女性)の昔からの持論で


「高圧経済」ってのがあって



イエレン



ハイプレッシャー経済にしないと、


アメリカの雇用とか中長期の競争力が上がらないと


リーマンショック以降全然アメリカはフルパワーだしてないと



この際、金利も下げて、財政もガンガンに出して


「需要が常に供給を上回るような状態にしないとダメ」だと


この視点に立つと、1.9兆ドルの経済対策、連銀の超低金利とか と完全に有言実行してる。



またこういうマクロ経済対策をキッチリとやるのがアメリカらしい。



この政策は日本、我々もメチャクチャ影響受けます。







日本が見習うべき事



日本も、こういう 高圧経済 とかを取り入れていって欲しいです。




ほんとアメリカの マクロの経済対策は正しいと思うし、すげーし、だからこそこれだけ成熟した経済大国でも今でもキッチリと経済成長してるんだなと。




日本人としては、


この20-30年 緊縮財政に デフレ放置、


本来必要なはずの投資もせずに、

公共投資は削減し、そして 洪水被害から、地震・津波被害とこの10年に散々な目に合う。。


3.11 の反省を踏まえずに、
確実に必要なはずの支出を削減して、選挙対策に必要な高齢者の福祉政策ばっかり・・・



不況時こそ、若い人の教育費に多く投資し、子供が生まれやすい環境の「未来に投資」するのが、


どの国も将来のコスト&ベネフィットを考えて当たり前なのに、選挙対策にならんと未来への優先度を下げて、選挙によく行く高齢者の顔色を窺う・・


やっぱり、正しいマクロ経済対策を打ってくるアメリカは羨ましいなと。





日本経済を復活させるには、麻生さんを始めとした緊縮派を即効クビにして、

麻生さん






財務大臣をポール・クルーグマンにして、 日銀総裁をバーナンキ元FRB議長あたりに助っ人外人として招へいするのが一番って気がしますね。






気づけば30分近くタイピングしてました。。。





じゃ、また。 ちゃんちゃん。