どうもローンイマイです。


参加希望者へのメール対応をやってる最中なんですが、あまりに溜まり過ぎて単純作業に時間かかり過ぎてるので、気分転換で30分ほど経済記事でも書いてみます。


新しい時代の「令和」になり、「平成」を振り返る番組も多いですが、


「平成」の始まりは、今のようなIT,インターネット、の時代になると予想できていた人はほとんどいなかったでしょう。


また、ITの時代に明らかになってからも、深い理解をしていた日本の政治家は皆無であり、企業のトップでも極一握りでした。


思うにこの根本には、政治リーダー、企業の経営者に理系・技術者の人材が極端に少なく軽視してきた事があると思います。


特に私はバリバリの理数系人間なので、そこを強く感じます。







<超優秀な日本人の発明を、ダメにした奴ら>

以前も記事にしましたが、Microsoft「Windows」 よりも先に、日本人は東大の坂村健さんが「TRON(トロン)」というパソコンの基本ソフト(OS)を開発してトロンプロジェクトを立ち上げており、アメリカの研究者達を驚愕させました。


日本の大手メーカーもTRONの試作機で実用一歩手前までいき、文部省も教育用PCに採用まで決まっていたにも関わらず、

その重要性を日本の文科系政治家が分からずに、トロンが普及すると困るアメリカに輸出制限の脅しをかけられて1989年にトロンプロジェクトから手を引きました。


このITの重要性を理解していた政治的リーダーが日本にいれば、今日本はITの世界でも世間を席巻していたはずです。






<政治リーダーに必要な理系>

後述しますが、中国のIT進化は凄いものがありますが、この根源には近代の中国共産党の政治的リーダーはほぼ理系である事と関係していると思います。

習近平、胡錦濤、温家宝、江沢民・・・などなど皆~んな理系の学部を卒業しております。


彼らはITの重要性がよ~~く分かってた事が今の中国の発展に繋がってると私は思いますね。


そしてマクロ経済も理系の人間であれば、ちゃんと数式で理解できます。


中国のマクロ経済政策は、今年一気に消費税を減税したり、ガンガン公共投資をしたりと、不況に備えた反緊縮財政で極めて正しいマクロ経済政策です。


日本はこの世界情勢で増税議論をやってんだからお話になりません。


別に文科系批判では無いですが、日本も政治家の1/3程度は理科系に変えて欲しいです。






<米中貿易戦争の本質>

米トランプ大統領が貿易赤字が多いからこれを減らさないとダメだとか、こんな20世紀中頃のような事を言ってますが、トランプの言動に一喜一憂してるようだと本質を見失います。


米中の本質は何かは、経済的には間違い無く IT です。

次ITの覇権をどこが握るかです。

そして、そのITは無論、軍事の心臓部です。

安全保障から何までこのITの覇権で決まります。







<ITのテーマは2つ>

その最先端のテーマは2つです。これは100%間違いないんですが、

「AI(人工知能)」
 と
「5G(ファイブジー)(第5世代移動通信)」
です。



AI(正式名称 Artificial Intelligence)は、まあそこらじゅうで聞くでしょうから説明不要でしょう。


5Gは、今の4Gからの10倍以上の通信速度で、1つの基地局で同時接続できる端末数は現在の100倍程度になります。


例えば、100km 以上で走ってる車とでもリアルタイムで通信可能になります。


自動運転をする上ではAIと同様に、この5Gは欠かせません。






<5Gの覇権争い>

まず、5Gの通信モジュールの機器を作ってるのは、世界で2つ会社があって


1つは、フィンランドのノキア(NOKIA)

もう1つは、中国のファーウェイ(華為技術 Huawei)

です。


この2社が物凄い覇権争いをしております。


ファーウェイは実質的な中国の国営企業だと考えて間違いないです。


ファーウェイはスパイ疑惑で創業者の実娘の孟晩舟(もうばんしゅう)ファーウェイ副会長がアメリカの要請によりカナダで拘束されて、アメリカに身柄を引渡すかどうかとうい段階です。


これは、アメリカは徹底して、ファーウェイを駆逐する作戦の一環です。


とは言え、中国は東南アジア、中東、アフリカなどでは非常に強いので、ファーウェイが食い込んでいくだろうと予想されます。


反米国家は当然ですが、中国が投資してる各国では、ファーウェイが巻き返すでしょう。


ファーウェイが勝つのか、ノキアを始めとした欧米の通信連合が勝つのかは、まだ分かりません。







<AIと個人情報保護>

もう1つは「AI」で、AIは物凄い人の数の行動データを収集し、ぶん回して初めて出来る技術です。



ヨーロッパはEUが、GDPR(EU一般データ保護規則)という法律を作っており、個人の行動データの収集に一定の規制をかけております。


アメリカは去年フェイスブックの情報漏えいの時もそうでしたが、個人情報の利用停止権まで出たり、日本も日本版GDPRでGAFA(※)規制しようと言う話になってます。

まあGAFA規制と言いつつ公取委が調べたら一番あくどいのは楽天だってってオチがありますが(笑)


(※)GAFA:「Google」「Apple」「 Facebook」「Amazon」の頭文字を集めた呼称。プラットフォーム(基盤)企業です。




韓国もGoogle は規制してて、NAVERで情報を国内で抱えむ施策をしてます。



日米欧は、このAIのキモとなる人のデータの収集にブレーキをかける方向に動いております。


これは「個人情報の保護」という意味合いでは良いかも知れませんが、AIの進化を止める事にもなります。






<GAFAについて>

ちょっと話が本筋からずれますが、GAFAについて簡単に説明します。

先日のニュースで韓国のサムスン電子の四半期決算で営業利益が前年同期比60%減少した事が報道されてましたが、韓国の輸出の2割はサムスンで韓国経済には大打撃です。

サムスンはスマホなどの電気機器メーカーで、ハードウェアを売ってる会社です。

だから新製品が売れないと、ガクンと落ち込んでしまいます。


一方で、アメリカのGAFAは、「プラットフォーム企業」で基盤を作る会社です。


「Google」 は、あまり機器は作ってなくて、Android という基盤を作っており、Android 上で流通するアプリ(Google play)のマーケットも握ってます。

このような基盤を作ってる企業は、新製品が売れないから急に落ち込むなんて事は無いです。またyoutubeを握ってるのもGoogle です。

サムスンは優秀なギャラクシーというスマホは作ってますが、結局Androidで動いてるのでプラットフォーム企業では無いです。



「Apple」 は、iphone も作っており、一見 サムスンと同じように見えますが、App store などのアプリのマーケットなどの基盤で儲けてます。



「Amazon」 は一見小売りで儲けてるようにも見えますが、あまり知られて無いですが、ほとんどの利益はAWS(※)でケタ違いの儲けをだしております。

(※)Amazon web servie の略で、クラウドサービスで企業とかにサーバーを提供してます。ちなみに個人にも提供してます。


強いプラットフォーマーは一旦市場シェアを握ると、業界ルールを自分達で決める事ができます。

こういうプラットフォーマーは新製品のハードで新しいものが出ようが無関係で強いです。


PCのOSを「Windows」がプラットフォーマーとして握ったのも一緒です。


この辺りの事を詳しく知りたい人は、元マイクロソフト社長の成毛眞さんの著書の 「Amazon」  に詳しく記載されてるので読んでみると良いですよ。非常に面白しろく私は3回読んで頭に丸丸叩き込みましたので。


結局、この平成の時代に日本の電機メーカーが伸び悩んだのは、プラットフォーマーになれなかったからです。



トヨタ自動車の豊田章男社長が、脱「クルマ会社」宣言で、

車は単なる「移動するハコ」で

「私たちの競争相手はもはや自動車会社だけではなく、グーグルやアップル、フェイスブックのような会社もライバルになってくる」

「様々なコネクティッドサービスに必要な、モビリティサービスプラットフォームをつくる会社になる」

「スマートフォンの世界に例えるなら、グーグルやアップルのようなOS(基本ソフト)を提供する会社になる」

「トヨタはモビリティサービスの世界で目指している。」

とのプレゼンをしましたが、私は極めて豊田社長の言ってる事は正しい方向性だと思います。



日本は、スマホ、PC、TVなどの最終消費財は世界で見ると弱くなりましたが、中間財と呼ばれる各機器の中にある部品は日本製品が異常に強いです。そういう技術力は未だに強い。

韓国は中間財は日本から輸入してており、中間財を作れないのが弱いところです。

ただ、それだけじゃダメで、いかにプラットフォーマーになるかがでしょう。








<中国のIT戦略>

AIと個人情報保護から話を戻して、「個人情報の保護」に動いてる日米欧に対して、


じゃあ、中国はどうかと言うと、一切の個人情報の保護は無視(笑)。プライバシーなんて無い。


「社会信用システム」(※)という名で、国家をあげて全国民のデータを吸い上げて分析しております。


(※)社会信用システム:中国政府推進の国民の評価システムで、14億人の国民一人一人の行動を監視してプライバシーも丸裸にして、ランクを格付けしちゃって、スコアが高い人に恩恵を与えて、低い人に罰を与えるシステムで、2020年までに14億人全てに適用する。ほとんど映画になりそうな事が現実に起こってるシステムです。


14億人の国民データの行動データを徹底して収集し分析、ぶん回すんですから これは凄いです。


信号無視一つでも監視カメラネットワークで個人分析して社会的制裁まで与えるわ、優良な活動をすると出会い系で可愛い女の子をあてがうなど、選挙のある民主国家ではあり得ない事です。



このままいくと、10年、20年先にAIは中国が圧倒的進化で、日米欧は全く歯が立たなくなってしまいます。


プライバシーが丸裸になると、それが逐一データとして収集される訳で、それがAIの基礎となります。



中国のITの戦略はやはり凄くて、特にインターネットが普及した以降のこの20数年は、国内でガッチリと「グレート・ファイアウォール」(※)を作って、中国版Twitter、中国版Facebook、中国版検索エンジンを作って育ててきました。

米GAFAに対抗して中国の深センにあるBATH(バイドゥ・アリババ・テンセント・ファーウェイ)がその中心です。



(※)中国のネット検閲システムの事 グレートウォール(万里の長城)をもじってます。20数年前に政府当局が中国政府批判、都合の悪いニュース(天安門事件)、SNSサイト、Youtube等の動画サイト、特定キーワードのアクセス遮断などを行うシステムです。






<中国のIT戦略は日本から?>


そして中国は国内で力を付けてから一気に国外へ広げてます。


実はこれ日本が戦後から高度成長期に通産省がやってきた護送船団行政と全く同じ方法で、中国は恐らくこれを真似たと想像します。(勝手な想像だから、絶対とは言いません)


日本は徹底して関税かけて国内で自動車産業・電気産業を育てに育てて力が付いてから、一気に世界中で売りに売りまくった訳です。


それが1980年代の日米の貿易摩擦にも繋がります。

これを中国が今はITでやってます。まさに、米中の貿易摩擦のキモは、このITである事が分かります。


だからファーウェイなんて、ほんの数年前まで日本で知られて無かったのに、スマホでも Apple を超えるくらいの技術力を持って世界中で売りまくってます。


技術の面でも、当初は情報を日欧米から盗む事から始まってのが、気づけば技術力も追いついて、追い抜く段階にまでなってしまってる。






<ITと基本的人権>

こうなると日米欧が考えるべきは、基本的人権や情報を守る事が、結局その国の技術力・国力を落とし、結局は国民を貧しくしてしまう事になります。



日米欧は自由主義が経済発展に結び付くという基礎だった訳ですが、今までの価値観を転換すべき時に来てる気がしますね。


貧しいが自由な方が良いのか、豊かだが自由が無いのが良いのか。。。それ以外の選択肢を見つける事ができるのか。。。



そしてこのような報道をされてないマスコミは大問題だし、またその事に日本の政治家の多くが気づいて無い事も大問題でしょう。




30分過ぎましたので終わります。




ちゃんちゃん。