追記:2018/10/19

10/10 の記事ですが、

酔ってタイピングしてたので良く覚えて無かったんですが、今読み直したらちゃんした分析出来てたので読みやすい位置に再配置します。
(初回はあまり人が読んで無かったので)










どうもローンイマイです。




月1回くらいは、この手の記事も時間があれば書こうと思います。




一気に頭の中にある事をタイピングしますので、細かな数字、誤字脱字はご容赦下さい。



(しかも酔ってる状態です)






投資予想みたいなのは本来ネット上でやるべきでは無いのですが、


(ネット上で株式予想してる奴とか99% 私は信じてません。酷いのばっかり。当然新聞の経済記事も全く信じてません。)



自動車メーカー、部品メーカーの株式を持ってる人もいると思うので、そのヒントとなるかも知れませんので私なりの見立てを いつものように、新聞・TVで報じない視点でお話します。




をお話しましたが、正直 マクロの経済理論での予測というのは全然難しくないんです。


ほとんど 経済理論 通りに動きます。その経済理論を日本のメディアが知らないだけです。


一方で、今回語るような ミクロの予想は、ホント難しいです。


特に短期の動きというのは、ランダムウォークで基本的には予想できるもんじゃないです。









<自動車に25%関税された時の影響>


米トランプ大統領は、日本の自動車に「25%の関税」をかけるような発言をしてましたが、


もしもこれがホントに実行されたら大変な事になります。


輸出の「数量規制」をされても大変です。


当然、日本の自動車メーカー、部品メーカー、関連企業の株価から日経平均までタダさがりです。



先日(9/25)の日米首脳会談後の日米物品貿易協定(TAG)の交渉開始後での日銀短観を見ても日本の製造業はもの凄く心配してる事が良~く分かります。




もし、現行の2.5%から25%に関税を引き上げられたら、

日本から輸出する完成車で一台当たり 60万円以上 コスト上昇するし、

アメリカで現地生産する場合でも輸入部品に関税がかかるのでコストが上がりまくり、8%くらいの追加関税がかかるのと同様の計算になります。

一部では、現在の為替レートが114円なのに、想定為替レートは107円とかまで予想してる始末です。






<ローンイマイの分析>

まず結論から言うと、

当面は、全く心配ないです。

(あくまで予測です。投資は自己責任で。)


特に、自動車は年内は全く心配ないです。




その理由と私の分析を記載します。




・日米共同宣言の内容
・11月6日に行われるアメリカ中間選挙
・米韓、NAFTA交渉 

の連立方程式を解くと回答が出てきます。






<日本は自動車が生命線>


まず、アメリカは日本にとって最大の輸出相手国です。


アメリカから見ると、貿易赤字の半分は中国で、対日貿易の赤字は1割弱くらいです。


しかし、対日貿易の赤字のうち8割は自動車なんです。



日本にとって自動車は生命線なんです。



日米物品貿易協定(TAG)というのは、まさにその物品である自動車の関税が含まれた交渉の開始です。

TAG=Trade Agreement on Goods(トレード・アグリーメント・オン・グッズ)。






<新聞・ニュースの報道>

報道されてるのは、日米共同声明の 第7章で「協議が行われている間は、共同声明の精神に反する行動を取らない事」


要は「この交渉の協議中は、自動車関税25%みたいな事はアメリカは言わないよっ」て事という条項ばかりが新聞・ニュースで話題になってます。


アメリカ大使館のサイトに、共同宣言の文章が原文と日本語訳の両方が出てるので、日本語の共同宣言を何度も読んでみて、一応英語も目を通してみて、意味が分かりました。



ちなみに、

あと、日本政府の説明は、物品(on Goods)の交渉だから、FTA(自由貿易協定)の交渉のようにサービスは含まれてないんだとの説明ですが、

英文の方読むと

United states Japan trade agreement(日米の貿易協定である)

on Goods (物品に関する貿易協定だよ)

となってるからTAGだって説明です。

日本語訳はそこで終わってるのですが、

英文では、サービス交渉のTAGの後にはやるよとなってるので、当面はTAGですが、終わればサービス交渉も一応やるって事ですね。








<ツイートから読み解く>

9月23日に安倍首相は晩飯をトランプさんの自宅(トランプタワー)にまで行って一緒に食べてます。

日米首脳会談は9月26日にセットされてるのにです。


日韓首脳会談もやってますが、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領からすると、

なんで日本だけこんなに厚遇なんだ?って話です。





トランプさんのTwitter は、面白いのでチェックするのですが、



トランプさんは、安倍さんに会う少し前に 2つツイートしてます。


日本では悲観的な方ばっかりが報道されてますが、

(まあ憲法改正を打ち出すような首相は、護憲派のメディアからしたら叩くのは当たり前なのかも)



最初の悲観的な方は、

「これからニューヨークにいくぜ!、日本の安倍首相と今晩会って軍事と貿易の話をするんだけども、我々は日本をずいぶん助けてきたんだけども、これをどうやったら互恵的な(reciprocal レシプロカル 互恵的:良くトランプさんが使う)ものに出来るかを話すんだ!」


その後ツイートしたのは、

「安倍晋三がトランプタワーに晩飯に来るんだぜい! でも何より大事な事は彼が日本で地滑り的勝利(=総裁選の事)をアメリカを代表してお祝いしてやるんだ!」

(翻訳:ローンイマイ)


さて・・・どっちが本音なのか。。



首脳会談の前にFFRという閣僚級の協議をやってます。

ここで日米通商交渉の一番辛辣なところをFFRでやらなきゃいけないのに、

それが、部下同士が交渉する前にトップ同士が飯食っちゃうんだから、ライトハイザーUSTR(アメリカの通商の代表の人)からしたら、やりにくくて仕方ないはずです。








<アメリカ 対 韓国、メキシコ、カナダ  貿易交渉の結果>


9月24日に米韓は、自由貿易協定の新しくしたものの調印式をしてます。

韓国がアメリカの関税を上げるぞ!との脅しに屈して「数量制限」を受け入れちゃってます。



これは、韓国からしたらアメリカへの輸出の量が増えたら来年から徐々にコントロールしてストップするって事です。


要は管理貿易を受け入れちゃったんです。



こんなの自由貿易でもなんでも無い。

これ今後、韓国にとっては大変な事になる可能性があります。



そしてこの手口にアメリカは味をしめて、NAFTA(北米自由貿易協定)交渉でメキシコ・カナダにやった事は同様の方法です。


10/1 に 北米自由貿易協定(NAFTA) の改定交渉が決着して、カナダとメキシコは終わりました。

NAFTA新協定を「USMCA」と訳分からん面倒な名前に改定するようです。



原文
https://ustr.gov/trade-agreements/free-trade-agreements/united-states-mexico-canada-agreement/united-states-mexico




アメリカ 対 韓国
アメリカ 対 メキシコ、カナダ

は、いずれもアメリカの勝利です。


日米の交渉の一番のポイントは、自由貿易ならば原理原則として数量制限なんぞ受け入れない事です。







< 日本 VS アメリカ 貿易交渉>


日米共同宣言がでてるんですが、何度も何度も読むと こういう事か!!と分かります。


日本で報道されてるのは、さきの第7章ばっかりで、ほぼ5章に触れてるメディア・新聞は無いんですが、




第5章に、

日米物品協定(TAG)をやりましょう。(TAGとか、また新しい名前付けやがって。。。。)

TAGとは、「双方の利益を目指し、交渉に当たって以下の両政府の立場を尊重する」とあります。


2つあって、



1つ目は、

「日本は農林水産品について、過去の経済連携協定で約束した市場アクセスの状況内容が最大限である事」


これ要はTPP(Trans-Pacific Partnership Agreement、環太平洋パートナーシップ協定 )

の、水準までならばまけてもイイけど、それ以上はダメよ。という事です。


日本は農業の関税を下げますが、最大 TPPまでよって事です。



そりゃ、TPP以上にしたらオーストラリアとかの他国に面目が立たないし、農家の許可も取ってないしね。

しかし、これアメリカは良く認めて貰ったなぁーと。


これは、「守り」の関税交渉ですね。






2つ目は、

アメリカ側については何て書いてあるかと言うと、


「アメリカは自動車について、市場アクセスの交渉結果が自国の自動車産業の製造および雇用の増加を目指すものである事」


と書いてます。


これはつまり、「アメリカ側としは、自国の自動車の生産と雇用が増えなかったら許さんぞ!!」

って「攻め」を言ってます。



これ最初読んだ時は、良く意味が分からなかったんですが、


何度か読んで分かりました。



これは読み方があって、

「アメリカは、自国の自動車の製造および雇用の増加さえあれば、あとは文句言いません!!貿易赤字もそのままで良いですよ。」

って事を言ってます。



要は、アメリカに国内にある トヨタ・日産・スバル・ホンダ・三菱 などの日本の自動車メーカーの雇用をUPすりゃいいんです。








<日米の自動車貿易は不均衡>


日米の自動車貿易って物凄い不均衡なんですね。


日本は174万台をアメリカへ輸出してますが、代わりに輸入してるアメ車は1万8千台しかない。

100:1 です。


日本の言い分としては、「174万台輸出してるけど、アメリカ国内で370万台生産してるんだよ。」

あと、「アメリカのビック3も東京モーターショーにきたり、ドイツみたいに日本の道路事情に合わせて自動車作る努力しろよ」

と、いいたい事はあるんですが、


「それにしても、100:1 はねぇーだろ!!」と、、ここを付かれると非常に痛い。


恐らく、日米の共同宣言を出すまでの過程でこういう話し合いがあったはずです


「貿易赤字とかそんな出来るか出来ないか分からない事よりも、雇用増やす方が良いんじゃありませんか?トランプさんはどっち望んでると思う?」


と、ライトハイザー通商代表に、茂木経済再生大臣が交渉した気がします。(全てローンイマイの想像です)






<日本 VS アメリカ 自動車交渉と中間選挙>


だから、

アメリカへ輸入してる日本車の一部を現地生産にすれば良いでしょ?

って事を、この日米共同宣言の第5章の2つ目は言ってると分かります。

(メディアじゃ一切こういう報道は無いですが。。。)




要は、日本メーカーの工場をアメリカに作っちゃえば良いんです。


しかも、アメリカの中間選挙の激戦区に!!!

(これは間違いないでしょ)






たとえば、日産はアメリカにもメキシコにも工場持ってますが、

メキシコに工場作ったのは、NAFTAで、メキシコ・アメリカ間の関税がゼロで数量制限も何も障壁が無かったからで、今回のNAFTAの新協定で賃金条項やら数量制限やらの変なルールが加わったので、メキシコの工場を引き払ってアメリカに移さなきゃならい。


そうすると、日産の工場はテネシー州が大きいですが、ここにもう1個くらいメキシコから工場を移しゃよい。


テネシーは、共和党、民主党のちょうど激戦区 なんです。



たんなる状況証拠ですが、推測は外れて無い気がします。


また、今回の日米共同宣言には、「数量制限」も「関税」の話も一切記載がありません。


随分と甘い結果です。





こんな風に「日本が農産物」、「アメリカが自動車」という交渉を過去もやった事があります。


それが2013年の安倍政権が出来たばっかりの時に、TPPに入れてくれ!!って時にそっくりです。


この時は、オバマ大統領と安倍さんが出した共同声明で、


「日米にはセンシティブエリアがある。(=お互いに神経を使う領域がある)日本は農産物である。アメリカは自動車である。」


って事を言って5分野を聖域にしました。



では、これ誰が考えたか?


あの時の政調会長は、茂木さん なんです。


今度も恐らく同じやり方で交渉したと容易に推測できます。







<日本の自動車工場がアメリカに作られた理由>


日本の自動車メーカーの工場が作られているのは主にアメリカ南部です。


ちょっとした豆知識ですが、


南部に作ったのは主に2つの理由があって、

1つ目は、南部の人達は物凄く右翼的だから組合が嫌いだから組合を作らないだろうというのと、


2つ目は、南部の政治家達が日本の自動車工場を徹底して誘致したから。

誘致する為に、免税したり、日本の工場を南部に作ると、工場を作るのにかかったお金は州が出す事にしました。

それで、初期投資がほとんどかからないから、日産、トヨタなどは南部にガンガン工場を作った訳です。






では、なぜ南部の政治家達は誘致せざるを得なかったかというと、

実は「ウォルマート」(世界最大のスーパーマーケットチェーン)のせいでした。




「ウォルマート ~世界最大のスーパー、その闇~」ってドキュメンタリー映画に出てくるんですが、


南部の主な産業は、機械製品で無い加工品(おもちゃ、家具とか)だったんですが、


激安スーパーのウォルマートが出来たせいで、自転車から何から、何でも売ってるもんだから、価格競争に勝つ事ができずに、南部の中小零細企業が片っ端から潰れてしまったんです。


アメリカに行くとウォルマートで売ってるものの9X%は中国製で、ウォルマート商品が対中貿易赤字のかなりの部分を占めてます。


では、何でこれを放置していたかというと、ブッシュ政権時代に共和党に徹底したロビー活動を行ってて、中国製品の輸入に規制をかけるなと。


南部の労働者の職を奪ったのは、中国の輸入品でした。


中国は、労働者の人権・最低賃金・などの国際ルールなんて一切守らないから、ちゃんと人権・最低賃金を守る国が価格競争でやりあったら部に合わない。どこも超ブラック企業だからね。


それで南部の労働者が職を失ったので、同時に日本企業の誘致をやって雇用を創出した訳です。


当時の共和党のロビー活動を受けてた政治家がやった事は完全にマッチポンプです。








<トランプさんの中間選挙前の行動予想>


これから、トランプさんは、中間選挙に向けて

共和党・民主党の激戦区(どこかわ知りませんが、テネシーか、ミズーリか、ペンシルバニア等々)に行っては、


「これからここに日本の工場がくるぜ~!! 雇用が生まれるぜ~。賃金が上がるぜ~」

とアピールする事は容易に想像できます。

日本メーカーのアメリカ工場は当たり前ですが、雇用もアメリカ人、税金もアメリカに落ちます。





あとカナダもメキシコもNAFTAの新協定でアメリカの言った通りになったし、

韓国なんて数量制限も受け入れちゃったし、

日本の工場まで来ちゃって雇用もふえちゃうぜ!!

中間選挙前にもうこんなに片付いたぜ!!!


こんなに公約を守っちゃう大統領が今までいたかい?

とアピールするでしょう。



結局、トランプさんは、自動車関税25%って言うのは、最初からブラフで言ってたみたいですね。








<今後どうなるか>


アメリカ中間選挙は、現状は上下両院が共和党(トランプさん所属)で、



一般的には、アメリカ上下両院で、下院の方は民主党が取って、上院は微妙ですが、共和党の方が優位と現状では言われてます。


あくまで予想ですが、ネジれが生じる可能性は極めて大。


まあアメリカの場合はネジれが生じて無い事の方が珍しいから、まあこんなもんでしょうね。


日本とアメリカでは全然政治の仕組みが違うんですが、日本だと党議拘束かけちゃうから党の指示通りに所属議員が投票するけど、アメリカは拘束しないからその議員の思惑で動くからネジれてもどうなるか分かりません。


ただ、中間選挙で上下両院で民主党(トランプさんとは違う党)が圧勝したらもうロクにトランプさんの思った通りの政策が出来ません。



トランプさんは人気もありますが、大嫌いな人も沢山いるので、嫌いな人達が皆選挙に行けば負けるし、反トランプが選挙に行かなければ勝つ事になるんでしょうな。





あと、アメリカは、中国とだけは、貿易交渉が残ったままです。


アメリカは、中国との貿易戦争のさらなる激化はまず間違いないでしょう。


トランプさんが火をつけましたが、すでにアメリカのメディア、議会も中国に非常に厳しくなってますから落とどころを見つけるのは容易では無いでしょう。



今回の日本に対する貿易交渉は、他国と比べると日本にはメチャメチャ甘いです。


これは、恐らく今後中国との貿易戦争をやるにあたっては、どうしても日本の協力が必要だからでしょう。


南シナ海もトランプさんが長く大統領やれば軍事的な衝突は十分にありえます。






そんな訳でローンイマイが思う予測は、


対米での日本の製造業は、そこまで悲観的になる必要は無い!!


自動車メーカー、部品メーカーの株式も当面は心配いらない。

ハズレても一切責任持ちません。





長々とご拝読ありがとうございます。





タイピングしてる間に、最近大好きな9%のアルコール缶を3杯空けてしまいました。




酔ってるので記事の内容がボロボロでも責任持ちません。





ちゃんちゃん。